習主席に変革を求められる科学技術。9月に完成予定の直径500メートルの電波望遠鏡(Getty Images)

習近平、変革を示唆する発言

中国科学技術界の三つの全国重要会議となる中国科技創新大会、両院院士大会、中国科技第九回全国代表大会を一堂に開催する「三会合一」が5月30日に北京で開かれ、習近平が談話のなかで「変化を求めなければ、一つの時代を逃してしまう」という言葉を発したことに関心が集まっている。「新な時代を開けるための大変革が必要と示唆しているのか」などの見方が上がっている。

最高指導部「共産党中央政治局常務委員会」の委員らを率いて会議に出席した習氏は科学技術界の主力およそ4000人に対し、「変化を見極めることができない、変化に適応できない、変化を求めなければ、戦略上で受け身になる恐れがあり、発展のチャンスをつかめず場合によっては一つの時代を逃してしまう」と危機感を示した。

また、中国経済の問題点として習氏は「大きいのだが強くないし優れていない領域は少なくない」と述べ、長年にわたっておもに資源、投資、労働力などの投入に支えられてきた経済成長と規模拡大の方式はもうこれ以上続けてはならないと指摘し、「構造調整、方向転換などの難しい課題に直面している」と科学技術界に注文を突き付けた。

▶ 続きを読む
関連記事
米軍によるマドゥロ氏拘束は、中国の外交・経済的影響力の限界を露呈させた。巨額融資や軍備提供による北京の西半球戦略は、トランプ版モンロー主義を掲げる米国の実力行使により、崩壊の危機に瀕している
昨年12月23日から2026年1月5日までの2週間、46の日中路線で計画されていた便のキャンセル率は100%に達している。時事評論家・陳破空氏は、この一連の動きを「人が政治の道具として扱われている典型例」と位置づける。結局、中共は…
韓国の李在明大統領が訪中を経て13日に来日。経済修復を狙う訪中では中国の「離間工作」に直面したが、足元では日韓の政府・与党間交流が加速している。奈良での首脳会談を前に、日米韓連携の現在地と課題を展望する
韓国大統領の訪中。北京は韓国を日米韓の枠組みから引き離そうと楔を打ち込むが、北朝鮮問題での無策や技術盗用の懸念が壁となる。経済協力の裏に潜む情報流出のリスクと、揺れる東アジア情勢を分析
中国共産党は2025年、中央管理幹部65人を調査対象としたと発表した。過去最多となるこの摘発は、汚職対策の枠を超え、習近平体制が官僚に求める絶対的忠誠の実態を映し出している