ハリー・ポッターのハーマイオニー役を演じて一躍有名になったエマ・ワトソン(25)は、子役から大女優へと華麗なる転身を遂げ、『王子と結婚することがプリンセスになるための絶対条件じゃない』とツイッターでつぶやいた。
ハリー・ポッターに初めて出演したとき、エマはまだ10歳の少女だった。友人と『ハリー・ポッターと賢者の石』のオーディションに参加し、最初は遊び半分だったが、だんだん真剣に取り組むようになった。また、自分がハーマイオニーと似ていると感じ、その役をほかの人に取られたくないという気持ちになり、8回のオーディションを受けてやっと掴んだ役だった。映画の中のハーマイオニーは学業に励み、まじめで賢くてかわいいクラスの人気者だが、エマもハーマイオニーとそっくりだったという。
若くして成功を収めたエマはそのキャリアに甘えることなく、多彩な役柄に挑戦している。最新モードを着こなすトップ女優でありながら、等身大の自分を謳歌するエマは人々を惹きつけてやまない。王子も魅了できると言われるが、王子とのデートを報道されたこともある。
英メディアは、『ヘンリー王子とエマ・ワトソンが極秘デート』、王子がエマにベタ惚れだと報道した。すると、英国内では「理想的なカップルだ」、「王子はエマと結婚したくてたまらない」という喜びの声が広がった。
これに対して、エマは『王子と結婚することがプリンセスになるための絶対条件じゃない』とツイッターでつぶやいた。「王子様と結婚しなくても自分の努力や才能で、自分自身の理想とするプリンセスになれる」とエマは訴えているのだ。
確かに、エマは成功への道を歩んでいる。大規模なアンケート調査でエマは、最も好きな女優に選ばれた。多くの人はエマのことを「才色兼備」と賞賛した。しかし、エマは子役からスターまでの道のりを、同年代の人よりも多くの努力をし、今の成功を掴んだという。「私は他人に私のことを決められたくないわ。自分のことは自分で決めたいだけよ」とエマは語った。
エマは10歳から毎日、6時にロケ地に到着し、夜9時まで映画撮影に挑んだ。少女時代をゆっくり過ごすことができなかったエマ。ハリー・ポッターの他の役者が忙しさのあまり学業を諦める中、エマは学業を続け、すべての科目でAランクを獲得する程の優秀な学生だった。三つの名門校に合格したエマは、全米の超難関校と言われる名門ブラウン大学に進学し、学士号を取得した。『ハリー・ポッター』の役者たちは、「女の子として、エマのように生きるべき。プリンセスのように美しく、勉強ができ、仕事も真剣に取り組み、努力家で素晴らしい」と、エマのことを賞賛した。
知的なエマは取捨選択ができる人である。大学時代、エマは映画に出演しないと宣言した。『ハリー・ポッター』シリーズの撮影を終え、あまり仕事をしたくなかったという。仕事と両立しながら5年の大学生活を経て、卒業したエマは英文学の学士号を取得した。最も人気がある時期に、一心不乱に学業に勤しんだエマは、「ハーマイオニー」を一生の職業と人生の頂上としなかった。「女優は好きだが、賢い女性になりたい」と考えている。
「私はきれいな歯でもないし、スタイルもよくない。でも私の体型がどうであっても、自分のことが大好きよ。自分のことがすばらしいと思っているわ。簡単に自分のことを変えたくないのよ」と話した。
エマは映画祭でレッドカーペットの上を歩き、一流ブランドの広告塔の常連だが、慈善活動にも参加し、知的な面を併せ持つ。
国連の女性機関UN Womenの親善大使を務めているエマ。エマは国連で「He For She」運動で10分間演説した。女性解放の運動を唱え、男女平等と女性の地位向上を実現するために男性からの支援を促すことを活動の軸としている。エマは「私が影響力を持っていることを知っているわ。この影響力を通して、人々がこの世界に何か貢献できるということを考えてほしいの。世界を動かすことは、誰もができるではないわ。私はこのチャンスを大切したいのよ」と話した。
エマが5歳のとき、両親が離婚した。平日は母と暮らし、週末に父と過ごした。両親は同じ都市に住んでいなかったため、移動が大変だったが、エマは勉強も仕事も両立した。今のエマはすべてを持っているように見えるが、「私は働かなくても生活できると思うけど、私は何かをしていたい」と話した。苦労して努力してきたエマは今、様々なことをやり遂げている。
現在、エマは国連でUN Womenの親善大使を勤めながら、映画にも出演している。2017年公開予定の映画、ディズニー実写版『美女と野獣』で主演を務めるエマは、自分の実力を試すため、ミュージカルに出演することに決めたという。
(翻訳編集・真子)
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