薬用植物 ドクダミ
ドクダミは中国では蕺菜(しゅうさい)、魚腥草(ぎょせいそう)などと呼ばれ、民間で広く親しまれている植物です。雲南省辺りでは、新鮮なドクダミの根や葉は薬膳料理としても用いられています。日本名の「ドクダミ」は、「毒矯(た)み」(「矯みる」は「正す」「抑える」という意味)に由来すると言われており、日本でも古くから民間薬として用いられてきました。また、「10種類の薬効を有している」という意味で十薬(じゅうやく)とも呼ばれ、多くの効能がある薬草とされています。しかしこれは、中国から伝わった漢字「蕺(しゅう)」の当て字ではないかとも言われています。
ドクダミの生汁の臭いは強く、デカノイルアセトアルデヒドが主成分で抗菌力が有ります。清熱、解毒、利尿、緩下(排便を穏やかに促進する)作用があり、膀胱炎、皮膚病、蓄膿、腫れ物、痔、脱肛などの治療に用いられます。副鼻腔炎には葛根湯や十味排毒湯(じゅうみはいどくとう)を用いますが、ドクダミの全草を煎じて併用するとより良い効果が得られるようです。
(吉本 悟)
関連記事
腰や足の冷え、夜間の頻尿は「腎の冷え」のサイン。粒のままの黒こしょうを肉と煮込むことで、温かさが下半身に届き、体の内側から静かに整っていきます。
「減塩=健康」と思い込んでいませんか。塩を減らしすぎることで起こり得る不調を、中医学と最新研究の両面から解説。体質に合った“正しい塩の摂り方”を見直すヒントが詰まっています。
冬の乾燥肌は外からだけでなく内側のケアが大切。脾と肺を養える、はとむぎを使ったやさしい美肌スープを紹介します。
大寒は寒さだけでなく、季節の切り替わりで「土」の気が強まる時期。冷えと湿気で弱りやすい胃腸を守るには、体を温め巡りを整える粕汁のような汁物が役立ちます。
夜間頻尿や排尿の悩みが気になり始めた男性へ。薬や手術だけに頼らず、中医学の知恵と簡単な運動・食事で前立腺を整える方法とは?体の巡りと老化に向き合う、実践的セルフケアを紹介します。