薬用植物 ドクダミ
ドクダミは中国では蕺菜(しゅうさい)、魚腥草(ぎょせいそう)などと呼ばれ、民間で広く親しまれている植物です。雲南省辺りでは、新鮮なドクダミの根や葉は薬膳料理としても用いられています。日本名の「ドクダミ」は、「毒矯(た)み」(「矯みる」は「正す」「抑える」という意味)に由来すると言われており、日本でも古くから民間薬として用いられてきました。また、「10種類の薬効を有している」という意味で十薬(じゅうやく)とも呼ばれ、多くの効能がある薬草とされています。しかしこれは、中国から伝わった漢字「蕺(しゅう)」の当て字ではないかとも言われています。
ドクダミの生汁の臭いは強く、デカノイルアセトアルデヒドが主成分で抗菌力が有ります。清熱、解毒、利尿、緩下(排便を穏やかに促進する)作用があり、膀胱炎、皮膚病、蓄膿、腫れ物、痔、脱肛などの治療に用いられます。副鼻腔炎には葛根湯や十味排毒湯(じゅうみはいどくとう)を用いますが、ドクダミの全草を煎じて併用するとより良い効果が得られるようです。
(吉本 悟)
関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。