スライスして盗む「サラミ戦術」 中国の南シナ海防空圏計画に米高官らが批判

【大紀元日本2月17日】米紙ワシントン・タイムズは16日、中国政府は南シナ海に防空識別圏を拡大するための法的環境作りを進めていると報じた。オバマ政府による対抗措置は「生ぬるく手遅れ」であることに懸念を示した。

 同報道は米政府の姿勢は「人を困惑させるもの」と指摘。係争海域において「中立」と「盟友を支持する」立場の間で揺れ動いていると評した。

 しかし、この姿勢は、中国が着々と防空圏拡大に向けて動いていることを受け、少し変化し始めたという。9日、米太平洋空軍のカーライル司令官は、中国が防空識別圏をフィリピンやベトナムなど南シナ海で領有権を争う南部にまで拡大する動きは「非常に挑発的だ」と批判した。

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