【漢方の世界】カルテ(八)―「子午流注」が治療の鍵
【大紀元日本7月27日】今回のカルテの主人公は、ある未亡人だ。彼女はかつて、飛行機事故で夫と子どもを亡くしていた。それ以来、毎日その事故の発生時刻になると、決まって感情が抑えきれなくなり号泣してしまうという。
精神科医も彼女の症状にはお手上げだったので、今度は漢方医を受診することにした。この漢方医は彼女を問診する中である点に気づく。それは、「発作の起こる時刻は、ちょうど気血が心経に注ぐ時間(午の刻)」ということだった。漢方医は、心(しん)も発作の原因だと考えた。つまり心理面、精神面だけが原因ではないと考えたのだ。
そこで漢方医は、心(しん)に対して治療を施した。まずは、心(しん)に関するツボへの鍼灸。例えば、「膻中(だんちゅう)」「内関(ないかん)」「神門(しんもん)」など。そして漢方薬も処方した。温胆湯(うんたんとう)や天王補心丹(てんのうほしんたん)、導赤散(どうせきさん)といった薬である。このように、心に対して治療した結果、程なくして彼女の病状は改善した。
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