【大紀元日本5月26日】 5月22日は、国際生物多様性の日。世界ではおよそ3・4万種の植物と5千200種以上の動物が絶滅の危機に瀕している。
国連発表の最新情報によると、2010年の生物多様性保護目標は達成されておらず、多様な種がさらに大量に喪失される可能性が高い。人類の活動と日々激しくなる気候変動により、現在、地球上の生物種は正常な基準の1千倍以上の速度で消失している。同時に、生物の多様性も急速に喪失されていると考えられている。これに伴い、農業や牧畜業も深刻な影響を受け、人類の生存も脅かされている。
60人余りのフランスの科学者は13日、同国サルコジ大統領に対し、絶滅の危機にさらされている種を鑑み、生物の多様性保護のために、大量の資金投入を求める書簡を送った。書簡には、「地球、そして次世代の人類は厳しい挑戦に直面しており、直ちに行動する必要がある。生物などの多くの関連学科の研究員として、挑戦と行動の間に存在する深刻なギャップを憂慮している」と記されているという。
急速に破壊される生物の多様性。新たな絶滅の危機。しかし、人々は現状を直視せず、気候の変動ばかりに注目している。資金不足のために、生物の多様性についての研究が遅れていることが憂慮される。
フランスの自然遺産・生物多様性科学委員会(CSPNB)のイヴォン・ル・マホ(Yvon Le Maho)委員長は、生物の多様性に対する研究を行うには30億から50億ユーロが必要であると考えている。
(翻訳編集・市村)
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