流行語で読み取る激変の中国(36)―人間としての難題―

【大紀元日本5月19日】中国の現代史は、その内容により前半30年間と後半30年間に二分することができる。前の30年間は、革命運動が相次いでいたが、国民たちは収入や待遇などにおいてわりと平等な時代であった。後の30年間は、改革開放政策の実施によって、地域や職業や階級などあらゆる面において、格差の問題が浮上し、かつ次第に拡大し深刻化してきた。

そもそも嫉妬心が強いと言われる中国人だが、格差の拡大に伴ってその嫉妬心がますます強まり、よってそもそも複雑である中国人の人間関係はより一層悪化しているのである。いまや、嫉妬心がもはや中国人の性向をもっとも代表しているものと言われている。

今回の順口流は、さまざまな嫉妬心に挟まれた人間の無気力と倦怠感を詠んだものであり、これを通じて中国人の精神的環境、そしてこの社会で生きている人間の辛さを垣間見ることができるだろう。

《做人的難処》 「人間としての難題

有銭吧,    金持ちであれば、

説你準変壊;  お前はきっと堕落すると言われるが、

没銭吧,    貧乏であれば、

説你真失敗。  お前の人生は完敗したものだと言われる。

有成就吧,   業績があれば、

説你投機;   お前は投機家だと言われるが、

没成就吧,   業績がなければ、

説你没出息。  お前は全くふがいないやつだと言われる。

有情人吧,   愛人がいれば、

説你真壊;   お前は正真正銘の悪人だと言われるが、

没情人吧,   愛人がいなければ、

説你変態!   お前は変態者だと言われる。