流行語で読み取る激変の中国(33)

【大紀元日本4月28日】中国では、「組織」と言われれば、個人としては対抗や交渉は一切許されず、無条件にその命令にしたがうしかない。ところで、その組織とは一体どんなものであろうか。今回の流行語は容赦なくそれを斬って、その一断面を示している。

文中の「組織部長」は幹部の考察、評価、抜擢、免職など人事権を握るもの、「紀委書記」は「紀律検察委員会書記」の略で、党紀違反などを追及したり処分したりするもの、「宣伝部長」は広報部長のことで、「市委書記」は「中国共産党○○市委員会書記」の略で、最高で最大の権力を握る市のトップである。

 原語:《組織就是》

(一)

在你遇到難事時対你説:我們無能為力!

在你遇到用人不公時対你説:你要正確対待!

在你合法権益受侵時対你説:你要顧全大局!

在你受到誣陥時対你説:你要相信組織!

(二)

組織部長:誰関心我,我就関心誰。

紀委書記:誰不関心我,我就関心誰。

宣伝部長:誰関心我,我就関心他的正面;

誰不関心我,我就関心他的反面。

市委書記:誰関心我,我就譲組織部長関心他;

誰不関心我,我就譲紀委書記関心他。

 日本語訳:「組織とは」

(一)

困難に遭った時に、「われわれは仕方がない」と言い、

不公平な人事異動に遭った時に、「君は覚悟して善処せよ」と言い、

権益が侵害された時に、「君は全体を考慮すべきだ」と言い、

誣告された時に、「君は組織を信じなさい」と言うのである。

(二)

組織部長:誰かが俺に気にかければ、俺はあの人に気にかけてやる。

紀委書記:誰かが俺に気にかけなければ、俺はあの人に気にかけてやる。

宣伝部長:誰かが俺に気にかければ、俺はあの人のプラス面に気にかけてやり、

誰かが俺に気にかけなければ、俺はあの人のマイナス面に気にかけてやる。

市委書記:誰かが俺に気にかければ、俺は組織部長にあの人に気にかけさせ、

誰かが俺に気にかけなければ、俺は紀委書記にあの人に気にかけさせる。