流行語で読み取る激変の中国(22)

【大紀元日本2月3日】

中国が抱えている諸問題の中で、人間同士の間での格差がもっとも深刻で難しい問題の一つと思われる。農村部と都市部との格差、内陸部と沿岸部との格差、北方と南方での格差、同じ都市の住民間の所得格差、一般人と官僚とのあらゆる面での格差、等々である。

これらの格差に対し、中国の国民はどうしようもないと思って、もう諦めたようである。皮肉なことに、これらの格差が解決されていないのに、次のようなかわった格差もまたしだいに拡大している。

流行における格差を取り上げたこの順口流を読んで、笑えた後、一種の複雑な心境にもなってしまう。

 原語:

俺才吃上肉,你們又吃野菜了。

俺才有糖吃,你們又尿糖了。

俺才用紙擦屁股,你們又擦嘴了。

俺才吃飽穿暖,你們又露臍了。

俺才娶上媳婦,你們又独身了。

 日本語訳:

おれはようやく肉が食えるようになったら、

おまえらはまた、山菜を食うように変わった。

おれはようやく飴が食えるようになったら、

おまえらはまた、糖をひり出す(※)ように変わった。

おれはようやく、ペーパーで尻を拭くようになったら、

おまえらはまた、ペーパーで口を拭くように変わった。

おれはようやく、服で体を温めるようになったら、

おまえらはまた、へそを出すように変わった。

おれはようやく、嫁をめとるようになったら、

おまえらはまた、独身するように変わった。

※原文「尿糖」をそのまま訳したが、これは糖尿病を指している。