【大紀元日本10月23日】中国の有毒粉ミルク事件に関する訴訟について、中国当局は弁護士の訴訟代理を禁止し、裁判所も関連の訴訟を受理していない。ここにきて、関係者の情報によると、法的支援を申し出る米国の弁護士が現れ、米国で中国メーカーを相手とする損害賠償の訴訟は行われる可能性が高くなった。ラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。
最近、有毒粉ミルク事件の死者・移凱旋ちゃんの両親は、蘭州市中級人民法院に訴状を提出し、「三鹿集団」を相手に100万元(約1500万円)の損害賠償を求める訴訟を起こしたが、受理されなかった。これまでに、中国国内において、メラミン汚染粉ミルクの被害者らは少なくとも4件の訴訟を起こしたが、裁判所にすべて受理を拒否された。弁護士も関連の訴訟代理を禁止されている。
「聖元・粉ミルク」の被害者グループの劉さんはこのほど、RFAの取材に応じ、被害者に法的支援を提供する米国の弁護士が現れたと明かした。
それによると、関連の資料はすでに米国の弁護士に渡された。「聖元・粉ミルク」のメーカーは「青島聖元乳業股份有限公司」で米国に子会社があるため、中国国内で受理されない場合、米国での訴訟は可能となる。被害者約数十人は米国での裁判に前向きな姿勢を示しているという。
中国衛生部(日本の厚生省に相当)の幹部はこのほど、損害賠償を求める外国企業を支援していくと示したが、国内の被害者への賠償問題について、全く触れなかった。
(翻訳編集・叶子)
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