【大紀元日本10月20日】中国食品科学技術ネットが17日に伝えたところによると、山東省平度市のある製粉工場が長期にわたり滑石粉(タルカムパウダー)を小麦粉に混ぜ入れており、半月に10トンの滑石粉を使用していたという。管理部門が立ち会い、警察が取り調べたところ、現場の倉庫から200袋余の滑石粉及び未出荷の小麦粉200袋余が発見された。
滑石粉は、滑石という鉱物を粉砕加工し、タルク・パウダーとして化粧品や製紙、チョークなどに使われる。胆のう結石を誘発しやすいだけでなく、滑石粉に含まれる重金属が人体の血液や神経系統を損傷する可能性があるとされ、米国では1994年に発がん性物質として警告表示を求める請願書が出された。
自由時報の記者が買い手を装い平度市の良金製粉工場で調査を行った。社長は「我々の小麦粉は値段が安い」と話したという。この工場は操業6年で、作業員は10数人、一日平均8トンの小麦粉を生産しているという。作業員の話では社長の弟が滑石粉を入れる担当だと話している。
*小麦粉50kgに最大10数kgの滑石粉
作業員はさらに、小麦粉の等級は混ぜる滑石粉の量により分け、例えば特一級の小麦粉は50kgの小麦粉に2・5kgの滑石粉、3番小麦粉は50kgに10数kgの滑石粉を入れていたという。付近の村民は皆ここの工場が小麦粉に滑石粉を入れている事を知っており、この工場の小麦粉を買うものはいないという。
警察は、この工場から200袋以上の滑石粉、滑石粉を混入した小麦粉200袋あまりと攪拌機を押収した。
滑石粉は1トンわずか180元。完成した滑石粉入り小麦粉の主な販売先は周辺地区の食堂、小規模食品加工工場である。悪質工場が添加した滑石粉はおもに増白剤として使用され、小麦粉の見た目を良くする役割をしている。
*台湾の小麦状況について
台湾の小麦粉については、主に米国とオーストラリアから小麦を輸入しており、さらに国内の製粉工場で小麦粉を製造しているため中国からの小麦粉を輸入していないという。調べによると、税関でも中国からの小麦粉関連の密輸情報はないという。
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