【大紀元日本2月29日】24日、韓国慶熙大学平和ホールで行われた神韻芸術祭公演を鑑賞した韓国の著名バス歌手・辛圭坤氏は、平和ホールから歩み出ると、すこぶる興奮した様子で、「この公演を観ていると、この俗世を離れた感じがした。今後再び、これほど卓越した公演を観ることができるかどうかわからない」と感想を語った。
辛圭坤氏は韓国の著名なバス歌手で、建国大学音楽教授、韓国声楽学会総務理事、韓国声楽学院代表。辛氏は、かつて米国の著名なカーネギー音楽センターや韓国芸術天国などで活躍し、独唱会を行ったりしていた。
辛氏はインタビューを受けている間、興奮のため何度も咽んでいた。「私は文化的な衝撃を受けたと強く感じた。われわれは韓国文化からこのような興奮を感じたことはないが、今日は興奮を感じた。なんとアジア文化の根は中国にあったのかと」。
「演出に最も重要なのは企画と監督であるが、神韻のステージは本当に卓越しており繊細である。とりわけ、異なる演目には異なる最適な音楽を合わせているので、すべての演目が流れるようにごく自然である」。
「『波間で舞う仙女』を観ていた時、あまり集中していたので自分の存在すら忘れていた。音楽に合わせたダンサーたちの舞は協調的で完璧なものであった。特に出演者たち自身がまるで波そのものであった。監督はどうしてこれほどの場面を作り出せたのだろう。その想像力は本当にたいしたものだ」。
「満州族舞踊で、満州族のお嬢さんたちの優雅な舞は私を清の時代に連れ戻していた。神韻の公演は中世を越えてわれわれを古代に導いてくれた。これはまるで童話の世界のようである。『嫦娥、月に奔る』は、嫦娥が月に奔っていく場面も非常に感動した。一言で言えば、このステージ全体が一つの奇跡で、神韻のステージは一つの傑作だ」。
「ソプラノ独唱はピアノの伴奏とうまく調和し完璧である。バリトン歌手は音色が非常に重厚で平静的で、聴いているとまるで太古に立ち返ったように感じ、深い印象を与えてくれた」。
辛氏はまた、「今日の公演は実に不思議なもので、穢れのない人間の本性を上手に表現している。私は今後の人生でどのくらい生きていけるかわからないが、このような公演はおそらく、私の人生の中でただ一度しか観られないだろう。今日は実は、他の人に招待されて観に来たのだが、まるで神様に導かれて劇場にやって来たような気がしている。公演を観て、子供たちをつれて来たらよかったなと思った。今後もしチャンスがあれば、是非子供たちを連れて一緒に観賞したい」と話した。
辛氏は、自分がこのインタビューを快く受け、しかもこれほど多く話したのを、自分ながらびっくりしている、と語った上で、「なぜなら、この公演から大きな感銘をうけたからだ」と付け加えた。
辛氏は、前の二回の公演を観るチャンスを逃してしまったことを非常に悔しがっている。「正直に言えば、ここへ来る前は、私はこの公演がこれほど素晴らしいとは思っていなかった。中共大使館からの干渉や妨害があったにもかかわらず、劇場の三階まで満員となっており、本当にびっくりした」という。
(記者・李美京、翻訳・小林)
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