更年期症候群の漢方療法

【大紀元日本11月17日】更年期症候群に対するホルモン療法の安全性については、ずっと議論されてきた。実際、ホルモン療法を使わなくても、漢方医学にも有効かつ安全な治療法があり、これを一つの選択肢として患者に提供すべきである。

一般的に、女性は45歳以降、しだいに卵巣機能が減退し、女性ホルモンの分泌が減少することによって、更年期症候群が現れてくる。

更年期症候群によく見られる症状として、体の面では、顔面紅潮、異常発汗、動悸、めまい、胸の痛みなどがある。精神の面では、情緒不安、緊張、抑うつ、睡眠障害、倦怠感などがある。さらに、皮膚は乾燥して弾力性が減退し、乳房は萎縮して下垂し、腟は乾燥して性交をするときに痛み、陰部の炎症で掻痒、頻尿、骨粗鬆症、腰痛、骨折などが起こしやすくなる。漢方医学の理論から見れば、「肝、脾、腎」の三つの臓腑が、更年期の症状に密接に関係している。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
冬は気分の落ち込みや筋骨の弱りを感じやすい季節。チンゲン菜・しいたけ・厚揚げを組み合わせ、肝の滞りをほどき腎を養う冬向きの養生料理を紹介します。
現代科学と中医学の知恵をつなぎ、ポリフェノールが炎症や老化にどう働くのかをわかりやすく解説。お茶や果物が「巡り」を整える理由が腑に落ちる一読の価値ある内容です。