密航の疑いで 入国拒否の被害を受ける中国人観光客

【大紀元日本10月12日】中国国内メディアによると、欧州5日間の旅行にでかけた中国人ツアー客らがこのほど、ドイツ警察側に入国を阻止され、30数人のツアー客は2グループに分けて中国に送還されたという。今年に入って、ツアー客を装って密入国する中国人が、入国拒否されるケースが多くあるという。

北京「法制日報」によると、送還された旅客は、中国出入国検査の警察を相手に不満や不平を訴えたという。海外旅行で、異国の風景を楽しむつもりが、10数時間、飛行機に乗った上、入国拒否された。ドイツ入国管理当局は、ツアー客を装って、密航する疑いのあるメンバーがいる理由だけで全員の入国を拒否したという。

北京出入国検査センター送還書類研究室の徐娟・主任によると、このような一部のメンバーが密航の疑いでツアー客全員が送還されたケースは北京首都空港でしばしば起こっているという。北京出入国検査センターによると、昨年送還された中国人ツアー客は、中国10省市の百数人に上るという。

記事は、2007年に送還された中国人ツアーは、韓国だけでも3回もあった。原因は、韓国警察側は長期滞在で違法就労を狙うメンバーがいると疑っているからであるという。

記事によると、正当なビジネスや旅行目的で海外に渡航する中国人が、こうした密航の影響で送還されることがあるという。海外の入国管理部門と中国に駐在する在外大使館もこうした密航を重視し、ビザを発行する際に慎重に審査している。

北京首都空港送還所監視管理科の宋欣・副課長によると、ツアー単位で送還されていると、一般の中国人に損害をもたらすことから、出入国検査センターは旅行者に信頼できる旅行社を利用するように提案した。小さい旅行会社は団員を募集する時点で目的が疑われ、観光客に密航するように協力できると言って、集客しているという。旅行先の国の法律を知らない観光客が、身分証明の書類だけ持って、海外に出るが、現地ではビザの発行できないことを知らない。これらの観光客は明らかに旅行会社や仲介会社に騙されているという。

(翻訳/編集・侍傑)