【大紀元日本7月21日】祭り囃子が聞こえてくると、いてもたってもいられないで「外」にでます。お母さんと手をつないだ小さな子どもが、眼を真ん丸くして道端に溢れます。
鉦と太鼓の音がチンチキ、ドンドンと響き渡って、晴れやかな気持ちが広がっていきます。今しがた神様が素通りしてゆかれたのでしょうか?そんな有り難さが幸多かれと振りまかれて、祭りの笑顔になっていくかのようです。
神輿が揺すられて立ち上がると、キラキラしたものが稲妻のように走ります。夏を直撃する雷火のように、みんなの心が刹那に騒ぐのです。お神輿の手綱を曳いて練り歩く人たちは、神々の幸をもたらす喜びに満ちて、誰も彼も明るく輝いて元気一杯です。
天上の神様のお姿はとても神々しくて見えませんから、乗り物の神輿の威容さや囃子の音、わっしょいの掛け声などでそのお出ましの姿を表わして出遊を乞い願います。神様のこの世への出遊=外出が、お祭りに他なりません。私たちもお家(内)から「外」へ出て、祭りの掛け声に参加します。
わっしょい!の掛け声が夏空に響き渡ると、さらに蒼く地球の御霊が輝くことを祈らずにはおられません。美しい心を抱いた祭り人の出遊が、世の中を明るく元気にしてくれますように・・・。
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