中国臓器狩り:ベルギー外相、臓器狩りについて中国の大使ら召見
【大紀元日本12月8日】ベルギーのオランダ語大手新聞「ガゼット・ファン・アントウェルペン(Gazette van Antwerpen)」のウェブサイト11月30日付け報道によると、ベルギーのカレル・デフフト(Karel De Gucht)外相は、中国の大使らを召見し、中国での臓器狩りと臓器売買についての調査報告書を手渡した。
ベルギーの各大手メディアがパトリック・ファンクルンケルスフェン(Patrick Vankrunkelsven)上院議員の中国での臓器売買に関する調査を報じた直後、中国の臓器狩り告発を調査したカナダの独立調査員のデービッド・キルガー氏とデービッド・マタス氏は11月27日、ベルギー臓器移植協会の招待を受け、ブリュッセル自由大学で開かれた討論会「器官移植と倫理」に出席した後記者会見を行い、調査結果を報告した。これにより、中国共産党政権下で法輪功学習者を狙った臓器狩りは、ベルギー各メディアの注目を集めている。
こうした経緯から、ベルギー外相は、中国の大使らを召見し、ファンクルンケルスフェン上院議員による中国での臓器売買に関する調査の報告書を中国の外交官らに手渡した。中国の外交官らは、報告書の内容について調査を行い、外相に結果報告を約束した。
同様の調査結果を得たファンクルンケルスフェン氏とカナダの独立調査団
今年はじめに、英国のある記者がすでに中国の臓器売買について報道しており、中国で法輪功学習者を狙った臓器狩りの事実が今年3月に初めて明らかにされ、世界中を震撼させた。
ファンクルンケルスフェン上院議員は、自分が患者を装って移植臓器を提供する中国のウェブサイトに腎移植の希望者として登録した。すると、すぐに「移植腎臓を提供できる」という返信が来た。同議員は、その腎臓が老衰したものではないことを保証できるのかと聞いたところ、「臓器が若い死刑囚からのものであり、事故により死亡した人や病死した老人の臓器ではないことを保証する」との回答を得た。
これについて、ベルギーのGazet van Antwerpen新聞紙は11月28日の報道で、次のように書いた。「中国で移植の腎臓や肝臓を買うことは、ベルギーで出前の中国料理を買うことと同様に簡単なことである。申請書を記入して、自分の病状を簡単に書いて、もちろん自分の血液型を忘れずに書いて置けば、数日も経たないうちに、中国からの返事の電話を受け取ることができる。ファンクルンケルスフェン上院議員がこのようにしたら、すぐ移植臓器の予約が得られた」と報じた。
ヨーロッパでは、移植患者が適合する臓器を得るためには、数年間待たなければならないが、中国では数週間で適合する腎臓や肺臓を得ることができる。腎臓は一個5万ユーロであるという。
ファンクルンケルスフェン上院議員の調査結果は、カナダの独立調査員のデービッド・キルガー氏とデービッド・マタス氏の調査結果と一致した。デービッド・キルガー氏とデービッド・マタス氏が発表した調査報告書によれば、中国共産党当局は健康な法輪功学習者を虐殺し、その臓器を取り出して販売した後に、その死体を密かに焼却することを行っている。調査にあたり、事情を知る法輪功学習者および臓器摘出を担当していた執刀医の家族から証言を得ている。