中国の水銀汚染、米国に波及

【大紀元日本4月16日】米国環境保護局(EPA)の報告によると、伝統的な石炭による火力発電所で発生する水銀は、中国大陸からの大気汚染と共に米国まで流れているという。水銀は人間の神経系統を破壊する有毒重金属であることから、米当局をはじめ、隣接する国々も警戒を強めているという。

フィナンシャル・タイムズ紙4月12日付け報道によると、中国を訪問した環境保護局のスティーブン・ジョンソン主任は、当「中国汚染」が米国にとってもっとも直接的な衝撃であることを示した。ジョンソン氏は、米当局はすでに、中国およびインドから、高含量の「水銀沈積物」の追跡を開始したという。

ジョンソン氏は中国環境保護総局(SEPA)局長・周生賢氏に対して、米国の東西沿岸に、中国から流れてきた化学的顆粒状物質を発見したことを指摘した。ジョンソン氏は、特に水銀の汚染には国境はないことを示した。

▶ 続きを読む
関連記事
米下院は6月12日、政府効率化省(DOGE)の提言を一部法制化し、公共放送や海外援助などを対象とする94億ドル規模の予算削減法案を可決した。法案は共和党のスカリス議員が提出し、国際開発援助の縮小を盛り込む。上院では過半数での可決が可能とされる。
[上海 22日 ロイター] - 2021年に世界保健機関(WHO)の大気質基準を満たした国はゼロだった。6475都市を対象とした調査の結果が22日公表された。 WHOは昨年大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の許容濃度を変更し、1立方メートル当たり5マイクログラムとするよう指針を強化した。 ただ大気汚染の実態を監視するスイス企業IQAirによると、調査対象の都市のうちこの基準を満たしていたのは全体
「白血病」という病気があります。 半世紀前であれば、この病名には、当時の医療で完治がかなう希望的な響きはなく、むしろ「不治の病」として、小説や映画における主人公の「残された人生の時間」が描かれる題材にもされていました
イタリアでの新しい研究では、毎日の汚染物質濃度と院外心停止(OHCA)の発生率との間に密接な関係があることが判明しました。一酸化炭素、二酸化硫黄、ベンゼンなど汚染物質への短期暴露がOHCAのリスクを高める可能性があることを示しています。
米国のハーバード大学とボストン大学の最新共同研究は21日、中国当局が提示した大気汚染データと中国の米国大使館が観測したデータとの間に「統計上の大きな差がある」と指摘した。