【大紀元日本3月19日】いよいよ春四月ですね。多くの方がこれから社会に出て羽ばたき、活躍されることになります。自ずと車の運転も欠かせなくなることでしょう。仕事の一助、生活の一助となる車の運転について、基本的な「安全確認」と言うことをここで再チェックしたいと思います。他にも知っておくと便利なことも含めて述べてみます。皆さん良くご存知のことばかりかも知れませんが、もう一度一緒に振り返りましょう。
【Q9】車庫入れが難しいですが、そのコツは?
【A】車の運転操作の中でも少し技術の必要な部類ですね。大事なのは、車庫や駐車枠の状態を瞬間につかんでしまう事です。車庫の前まで来たら、車庫の幅、奥行き、高さそして物が置かれていないかどうかを素早く確認し、車の後部が車庫を少し通り過ぎた所で止めますが、止まる寸前にハンドルを曲がる方向に切っておきます。これにより、スムーズに車庫のなかにバックできます。
又車をガレージの前へ止める時、ギリギリに止めないで少し離れて止めると、一回のハンドル操作で楽々入ることが多いです。サイドミラーが電動なら、特に左のミラーは下向きにすると、地面や駐車ラインが見えて、より安心です。
どうしても切り返しが必要な時は、止まる度にハンドルを反対に切っておくと、次の操作が楽になります。但し、この操作はタイヤが止まる寸前にしなければなりません。据え切りはいけません。
【Q10】ハイドロプレーン現象と言う言葉を聞きますが、どう云うことですか?
【A】これは雨の中での走行中に起きるスリップ現象のことで、特に雨の高速走行時、路面とタイヤの間に雨による水膜(すいまく)が出来て、ブレーキが効かなくなる現象です。ひどい時はハンドル操作も不能になり、とても恐ろしい状態です。雨の降り始めから約三十分位が特に危険です。事情が許すなら、雨が降り始めたら、しばらく運転を見合すのがベターです。
【Q11】信号のある交差点で右折時の注意すべき点は?
【A】右折の車を見ていると、車体を右斜めにして止まっているのをよく見かけますが、これはよくありません。信号が青になったら、センターラインをはみ出ないように、交差点中央部まで進みます。この時、車体を進行方向に向かって真っ直ぐにしておく事が大事です。これにより、対向車も後続車も無理なく通過することができます。斜めにすると、道幅が狭くなり、接触事故の原因ともなります。
右折を始めたら、いきなりアクセルを踏み込まずに、横断歩道などをよく見ましょう。赤信号でも歩いている歩行者や渡ってくる自転車があることがあります。
【Q12】高速道路運転時の注意点はどんなことでしょうか?
【A】急ブレーキと急ハンドルの禁止及び適性車間距離の維持です。急ブレーキと急ハンドルは横転事故に、又短い車間距離は追突事故につながります。特に、車間距離は「スピードと同じ距離を保て」と言われています。つまり、時速100キロで走っている時は、100メートルの車間距離を取るということです。
私が以前東名高速道路を走っている時、前の大型トラックとの距離を2、30メートルでついていましたが、何かトラブルが発生し、トラックが急停車に近い状態で止まりました。慌てて急ブレーキをかけたのですが滑ってしまって、トラックまであと数十センチというところでやっと止まりました。危ういところでした。
大型トラックはエアーブレーキを使用しているので、制動力が強く急停止することもありますので注意すべきです。私はそれ以後、十分な距離を保って走っています。
【Q13】安全走行で他に注意すべき事がありますか?
【A】大型車の間に挟まって走らないことです。前に大型がいると、見通しも悪く、一緒について信号を渡ったら赤信号だったりすることがあります。状況判断出来る程度に、車間距離を保つ必要があります。後ろにも大型がいる場合、なるべく抜け出るようにした方が良いです。
私の経験からも言える事ですが、大型の運転手は、長い時間走っていると、前を走っている乗用車のことを忘れることがあります。これは冗談でも何でもありません。後ろの大型の運転手は、最初は前の(又は下のと言ってもいいでしょう)車の事を意識していますが、単調運転が続くと、注意力が散漫となり、目下の車のことを忘れがちになり、その前の大型しか見えなくなったりします。その状態でブレーキを踏むと、乗用車はサンドイッチになりとても危険です。こう云う事故は実際ありますので、注意すべきです。
【Q14】フロントガラスの曇りを取るには?
【A】雨の日などにはすぐ曇りますね。でも運転しながら拭き取るのは危険です。一番手っ取り早いのは、エアコンを入れることです。すぐ取れるのでその後スイッチを切ります。又は外気導入の位置で、フロントガラスに吹き付けるようにファンを回します。この時は暖房を利用すると効果があります。
【Q15】車内の異臭を取るにはどうしたらいいですか?
【A】まず消臭スプレーを求めます。(カー用品店にあります。)普通、それを車内にスプレーするだけの人が多いですが、それはあまり効果がありません。窓を全て締め切ってエンジンをかけます。ファンを内気循環の状態で強く回し、前部座席の足元を中心に、多めにスプレーします。5分間ほどこの状態でおいておきます。これで消臭液が車内に撹拌されます。
次にファンのレバーを外気導入の位置に切り替えて、再び多めにスプレーします。この状態で再び5分間ほどおいておきます。これで終了です。殆ど異臭は消えたはずです。元の臭いがきつい場合は、この作業を繰り返すといいですね。
尚、異臭がつきやすい一つの原因として、エアコンや暖房を使用する時、ファンをいつも内気循環の位置にしている事が考えられます。空気のいい日は、外気を入れて車内を新鮮にしましょう。
【Q16】鉄チェ―ンの正しい取り付け方は?
【A】まず、必ず駆動輪のタイヤに取り付けることです。なるべく道路の平らな場所を選び、タイヤに平行に二本のチェーンを並べます。少し乗り上げてバランス良く巻いて止めます。余ったチェーンは付属のワイヤーなどでしっかり止めます。しばらく走ってから車を止め、ゆるみが無いか確認し、ゆるんでいれば締め直します。面倒ですが、この確認の作業は必要です。
時々、スペアタイヤにチェーンを巻いて積んでいる人を見ますが、これはとても無駄です。一見合理的に見えますが、その場で付ける方がはるかに早いのです。
車のことを述べていくと話が尽きませんが、機会があればまた取り上げていきたいと思います。これから社会で活躍される皆さんも、又すでに車を利用して仕事をされている方も、「安全運転」ということをいつも意識してお励みください。
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