中国計画生育:女性が受けた、永遠の苦痛
【大紀元日本8月27日】中国大陸において、70年代から一人っ子計画生育政策が施行されて以来、女性の権利が剥奪されただけでなく、出産の自由も奪われ、無数の小さな生命が生まれる前に抹殺されてしまった。多くの女性は人格を蹂躙されて心身ともに侮辱され、冷たい手術台の上で、彼女たちの心に永遠の苦痛が刻みつけられた。
中国では、近年の計画生育運動で、恐ろしいスローガンがたくさん出されている。例えば、「一人超生、全村結紮(けっさつ:管などを縛って結ぶこと)」(一人が家族計画を破れば、全村の女性に輸卵管結紮術を受けさせる)、「寧添一座墳、不添一個人」(一つ墓を増やしても、一人っ子計画以外の生命を増やしてはいけない)、「該紮不紮、房倒屋塌;該流不流、收田牽牛」(結紮すべき人が結紮術を受けなければ、住宅を取り壊せ;人口中絶すべき人が中絶しなければ、農地と家畜を没収せよ)などである。これらの政策は、中国の人口構成に酷い悪影響をもたらしている。
記者は広東省のある女性を取材した。彼女は自分が計画生育政策の犠牲者だと話した。息子が4歳の時、避妊の失敗で彼女は妊娠した。夫婦二人で相談して、この子を生むことに決め、彼女は身を隠すように生活していた。しかし、妊娠8カ月の時に密告されてしまった。管理部門の人がやってきて、「この子を下ろさなければいけない。さもなければ、ご主人の仕事や住宅がすべて失われることになる。その上に罰金が課せられるし、生まれた子供は戸籍を与えられず、将来、入学するときに2倍の学費を払わなければならない」と話した。様々な圧力を受けた彼女は、やむなく冷たい手術台に載せられた。その時の事について、彼女は泣きながら次のように述べた、「子供がお腹から取り出された時、私は子供の泣き声を聞きました。医者たちは談笑しながら、子供に薬を注射し、私の目の前で子供が息絶えました」。これはすでに15年前のことだったが、心身に受けた苦痛は、未だに彼女に付きまとっている。