ホワイトハウス首席補佐官 がんとの闘いで人生の真意を知る

ホワイトハウスのスージー・ワイルズ首席補佐官は乳がんを患っていた時期を振り返る文章を発表した。当時、がんと懸命に闘う一方、負担の大きい首席補佐官の職務を担い続け、トランプ大統領の2期目の政治環境の中でチームを率いた。そして最終的に回復した。

ワイルズ氏はトランプ氏の長年の政治側近で、2015年から選挙活動に携わってきた。2024年の大統領選で共同選対責任者を務めた後、トランプ氏からホワイトハウス首席補佐官に任命され、女性として初めてこの職に就いた。

ワイルズ氏は3月中旬、早期の乳がんと診断されたことを公表した。当時、米国がん協会(American Cancer Society)の統計を引用し、米国の女性が生涯に乳がんにかかる確率は8分の1近くに上ると指摘。がんを患った多くの女性が、なお「家族の世話をし、子どもを育て、働き、強さと決意を持って地域社会に貢献している」と述べ、自分もその1人になったと語った。

ワイルズ氏は9月27日、米紙USAトゥデイへの寄稿で、がん治療中の生活についてさらに詳しく記し、治療を受けながら、トランプ大統領の2期目の激動の時期に、最も信頼される側近の1人としてホワイトハウスのスタッフを率い続けた経緯も語った。

がんとの懸命な闘い

ワイルズ氏によると、起きて出勤の準備をするだけで、ほとんど全ての力を使い果たす日もあったという。目覚めた瞬間から、時には眠っている間でさえ、がんのことが繰り返し頭を占めた。

ワイルズ氏は「がんとの闘いは激しく、過酷だ」と表現したと述べている。

病気に対処することに、ほぼ全ての力を注がなければならない日もあり、別の日には、起きて、服を着て、職場へ向かうだけで大きな試練となった。

「ほとんどの場合、私はこの2つの重荷を両方とも背負わなければならなかった」

身体的な負担に加え、治療方針や検査結果、今後どうなるか分からないことも、大きな精神的重圧になり得る。ワイルズ氏は、こうした問題に向き合うときは、普段は強い人でも耐え難く感じることがあると率直に述べた。

仕事が支えに

ワイルズ氏は「がんは自分の世界をとても狭くする」と記した。病気は体力や活動する力に影響し、時には集中力にも影響するため、望む場所にいつでもいられるわけではなかったという。

治療を受けながら首席補佐官を続けることについて、職務を十分に果たせるのかと疑問を持たれる可能性があることは分かっていた。それでも、自分を必要とする人々に目を向けることを選んだ。

ワイルズ氏によると、がん治療を受けながら常勤の仕事を続けるのは、誰にとっても容易ではない。ただ、自分にとって仕事を続けることは安定感をもたらし、自信と生活の中心を保つ助けにもなった。

仕事によって目の前の責任に集中し続けることができ、病気と向き合う間の重要な支えになったと記した。

自分自身について文章を書くことはほとんどないというワイルズ氏だが、9月27日にXで寄稿を共有した。がんと闘いながら、愛する仕事を続けることがどのような経験なのかを伝えたかったという。

「がんは私の世界を狭めようとした。でも、私はそうさせないと決めた」と記し、自身の経験が、今もがんと闘っている人々の力になればと付け加えた。

乳がんによって、人生について「より深い気付き」を得たとも語った。

周囲の助けを受けて回復

ホワイトハウス内外の同僚が手を差し伸べた。2人の娘やほかの親族、友人、医療チームも、最も困難な時期を乗り越える助けとなった。

ワイルズ氏の治療中、トランプ大統領は何度も同氏を称賛した。5月に事前収録された動画では、ワイルズ氏はがんを打ち負かし、勝利を収めつつあると述べた。

ワイルズ氏は、トランプ大統領の思いやりと共感に感謝するとともに、苦しい時期を支えた家族、友人、同僚、医師にも謝意を示した。手術は成功し、病理検査でがん細胞の残存は認められなかったと記した。

9月16日には、メイヨー・クリニックを受診した後の病理検査の結果、回復が確認され、医師からがんがなくなったと告げられたと発表した。

ワイルズ氏は、現在治療を受けている人々にも希望の言葉を送り「がんがあなたの命を奪うのは、そう簡単ではない」と記した。

大統領と国への奉仕を続ける

ワイルズ氏は今、病気に奪われたものをどう取り戻すかという課題に向き合っている。

「化学療法を一言で表すなら、ひどいものだ」

同氏にとって、病気を克服した後の生活とは、大統領と国に仕え続け、良い母親、祖母、友人であり続けることだという。

娘の1人、ケイティ・ワイルズさんは、母親のXへの投稿に返信し、こう記した。

「強い女性は、自分の強さをひけらかしたりしない。落ち着いていて、揺るがない。あなたは私たちの誇りよ! お母さん、あなたを心から誇りに思う!」

(FOXニュース、USAトゥデーの報道を参照)

秋生
中国語大紀元の記者