私は幸運にも、幸せで成功している多くの人たちを間近で見る機会に恵まれてきました。成功の定義は人によって大きく異なるものの、彼らは皆、人生から自分が望むものを大体手に入れているように見えます。

一方で、苦労している人々にも数多く出会ってきました。彼らの多くは素晴らしい人たちですが、何らかの理由で人生をうまく歩めず、常に自分で自分の人生が成功するのを邪魔をしているように見えます。

興味深いのは、これら二つのグループの間にある違い、そして彼らの生き方に表れる大切な差を見つけるのがいかに簡単かということです。私は、この違いこそがより良い人生をつくり出す原因であると確信しています。

なぜそう言えるのか？　その理由の一つは、誰かが人生を好転させる瞬間を目にした時、必ず一緒に現れる習慣があるからです。私自身が長いスランプから抜け出すたびに、その同じ習慣に戻ることが関わっていました。

これらの習慣や実践は、決して難解な知識ではありません。愛する人に代々伝えられてきた、ごくありふれた知恵なのです。

私がこれを書き留めるのは、私たちの多くが何度も何度も同じ教えを聞いてようやく身につくからです。メッセージがちょうどいいタイミングで届くだけで、あなたの人生の道は永遠に変わるかもしれません。

私は最近、半年間も続いたやる気の低下の時期を抜け出しました。きっかけは毎日1マイル（約1.6キロ）のランニングを始めたことです。なぜそんな気分なのかを必死に理解しようとしていましたが、実際に必要だったのはただ体をもっと動かすことでした。

ときには、私たちは忘れてしまった古い真実を思い出す必要があります。

幸せで成功している人がやっている7つの小さなこと

これらは、あなたも実践できます。このリストの中の何かが、あなたの人生に前向きな変化をもたらすことを願っています。

幸せな人たちは：

1. 普通の出来事を味わう

先日、窓の外を見ると、4人の子どもたちが一緒にトランポリンで跳ねていました。彼らが喜びに満ちあふれている姿を見るのは、私にとってとても安らぎをえた瞬間でした。このようなありふれた喜びに感謝できる心になれば、人生は決して空虚に感じることはありません。

2. コミュニティを求め、集まりを計画する

私の人生にいる数人の良き友人たちが、このことを実例で教えてくれました。「そのうち会おう」「何か一緒にやろう」と言うだけではなく、実際に計画を立てて実行するのです。こうした友人はかけがえのない存在であり、良い知らせは、あなた自身もそういう人の友となり、自分の小さなコミュニティをもっと幸せにできるということです。

3. 満足を持って生き、比較を避ける

健康的な野心を持つ人もいれば、落ち着きがなく何にも満足できない人もいます。私が知っている幸せで成功している人たちは、物事をより良くしたいという内なる意欲を持ちながらも、自分自身に深い満足を感じています。まるで、自分のゲームをうまくプレイすることに集中し、他人がどんなゲームを選んでいるかには気を取られないかのようです。

4. 自分との約束を守る

私の人生で最良の決断の一つは、高校時代にクロスカントリー（長距離走）チームに挑戦したことです。競争の激しいチームで、最終的には週に70マイル（約113キロ）走るまでになりました。その過程で学んだ大きな教訓は、自己規律がいかに人生を変えるかということです。毎日自分と交わした約束を守るだけで、数年のうちに私は全く別の人間に変わることができました。

5. 計画を実行する

幸せな人の典型的なイメージは、気楽で流れに身を任せる人かもしれません。しかし、私の経験は少し違いました。私が知っている幸せな人たちは、確かに一緒にいると楽しいのですが、同時に真剣な人でもあります。彼らは計画を立て、それを実行します。この側面こそが人生に構造と目的を与え、自分で掲げた目標を達成する力になるのです。

6. 他人の気持ちを考える

人を大切に扱うのは、それが正しいことだからです。加えて、それはあなたを好かれる人にします。人を丁寧に扱うことは人生で非常に大きな意味を持ちます。他人をよく扱えば、相手もその好意を返したくなるのです。少しのエネルギーを使って他人の気持ちを考えることで、良いことが起こる可能性を広げることができます。

7. 運動を譲れない習慣にする

私が知っている人の中には、良い人生を送っているのに、定期的な運動で自分を大切にしていない人もいます。定期的な運動は、自分にできる最高の投資活動かもしれません。人からアドバイスを求められると、私はたいてい「もし定期的に運動していないなら、それが何よりも先に変えるべきことだ」と答えます。毎日汗をかく習慣を始めれば、多くの問題は溶けていき、より幸せな自分が現れるかもしれません。

（翻訳編集　井田千景）