2月20日、米国アラスカ州に開催されたオークションに出されたのは巨大なオパールでした。
AP通信の報道によると、「Americus Australis」と名付けられたこのオパールの重さはなんと1.18万カラット(約2.36キロ)という巨大なもので世界でも最大級の宝石のうちの一つと言えます。アラスカ州のトップレベルのオークション運営会社、アラスカ・プレミアム・オークションズ・アプレイザルズはこの宝石は歴史的な価値があると紹介しています。
(超レアな巨大オパールの画像はこちらから)
持ち主のフレッド・フォン・ブランド氏は金の採掘、宝石、石材業界では屈指の実業家として名を知られていました。
オパールは含水珪酸鉱物の一種で産地は主にオーストラリアが多く、「オーストラリアの宝」とも言われています。出品されたオパールはレンガより大きく、均等に割られており、数十年前に宝石を鑑定するのに、この方法がよく用いられたとブランド氏は述べています。
ブランド氏の祖父は、1950年代末頃、ジョン・アルトマンという商人からこのオパールを譲ってもらったそうです。
その後、展覧会などに出展する以外にはずっとブランド氏の父親が家で保管していたようです。
「長年我が家に封じていた宝ですが、世界へ戻すべき時が来たと思った。興味を持つ人が現れるかな」とブランド氏は心境を述べています。
オークション会社は、このオパールを12万5千米ドルの価値があると評価しましたが、実際には14万3750米ドルで落札されました。
会社の共同経営者、鑑定士のニック・クライン氏はオークションの後に、「唯一無二のこの貴重な宝石のオークションを手掛けることができ、大変光栄に思う」と述べました。クライン氏は落札者の情報には触れず、誰が落札したのかはわかりません。
(翻訳・上山 仁徳)
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