南アフリカで、狩りに出かけた観光客が乗っていたSUV(スポーツ用多目的車)と、綱引きをしている雄ライオンを発見しました。 同行したガイドも、長年のキャリアでこんな不思議な光景は見たことがないと言います。
ニューヨーク・ポスト紙によると、49歳のツアーガイド、ジャブラニ・サリンダさんは11月18日、同僚から雄ライオンがいることを聞き、クルーガー国立公園のバオバブリッジに観光客を案内しました。
近づこうとしたところ、SUVが泥にはまり、牽引ロープで脱出させることになりました。 しかし、車が自由になった後、彼らがロープを回収する前に、ライオンはロープのもう一方の端を噛んだのです。
「ロープを回収する前に、ライオンの注意を引いてしまったんです。 ライオンは彷徨ってから、もう片方の端をかみました」とサリンダさんは言いました。
車がゆっくり動いても、ライオンはロープにしがみつき、まるでロープを引っ張って水上スキーをするような、綱引き状態を作り出しました。
「大きな猫がおもちゃで遊んでいるようでした」とサリンダさんは言います。
ロープに興味を持ったライオンが、車に近づいてくるのではないかと心配する来場者もいましたが、サリンダさんは「怒って近づいてきたわけではなく、新しいもので遊んでいるだけです」と心配するお客さんを安心させ、「今を楽しんでください」と呼びかけました。
散歩中の雌ライオンの集団が通りかかったとき、ライオンはロープを下ろして仲間に加わり、綱引きはそれで終わったとサリンダさんは言います。
野生動物の専門家であるサリンダさんにとって、ライオンと綱引きするのは初めてのことでした。
「私は19年間ガイドをやっていますが、ライオンがこんな風に遊ぶのは初めてでした」と語りました。
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(翻訳・井田千景)
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