職場では、恥ずかしくて仕事を譲れない人がいて、何でも自分でやってしまい、結果的に自分自身が疲れてしまったり、息抜きができなかったりすることがよくあります。
むしろ、苦手な仕事を適任者に任せれば、成長できるだけでなく、感謝されることもあるでしょう。
大切なのは、Win-Winを実現するために、いかにお仕事を任せるかです。
「自分らしく輝いて人生を変える教科書」の著者である川原卓巳氏は、日本の片づけ女神の近藤麻理恵氏の夫です。そして、麻理恵さんをブランディングして世界に広めているNetflix (ネットフリックス) のリアリティ番組「KonMari・こんまり」「“もっと”人生がときめく片付けの魔法」のエグゼクティブ・プロデューサーでもあります。
本文では、川原さんが二人で実践してきた心のこもったテクニックを紹介し、人生の余分な重荷を取り除き、心に響く自分を再発見することを分かち合いました。
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すべてを自分でやるのは才能の無駄遣い
「好きなことだけをする」ことに不安を感じる方に、自分を引き立ててくれるパートナーを見つける秘訣をお伝えしたいと思います。
自分の得意なことを無理せずできるようになるためには、苦手なことや、まだまだやらなければならないことをサポートしてくれるパートナーが必要です。
人によっては、「自分がやりたくないことを人に任せるのは責任を転嫁しているのではないか?」と罪悪感を感じるかもしれません。
全然気にしなくていいですよ。
人には長所と短所があり、自分の苦手なことは、他の誰かの長所であるかもしれませんし、好きなことをさせてくれたことに感謝されるかもしれません。
麻理恵は整理整頓が得意で、書くことが大好きですが、私も同じです。
さらに、私は人とコミュニケーションを取ったり、管理をするのが得意です。
それぞれが得意なことを大切にしながら、映画の編集や法律関係の仕事など、苦手な仕事はチームを編成して行い、得意なことに集中して自分の居場所で輝けるようにしています。
すべてを自分でやるということは、他の人が輝く機会を奪うことでもあります。
会社を設立した当初、麻理恵は私と一緒に会社の事務をしていたことを覚えていますが、彼女は組織のことをあまりよく知りませんでした。
ある日、お客様がオフィスに来て打ち合わせをする約束をしていました。当時は会議室がなく、シンプルな長テーブルとホワイトボードだけがありました。最後に、麻理恵は長テーブルにテーブルクロスを敷き、お茶用のビスケットをたくさん用意していたのです。
お客様を連れて帰ってきたときには、まるでアフタヌーンティーパーティーのセットのような光景に二人ともびっくりしました。お客様は、「じゃあ、紅茶はありますか?」とユーモアを交えておっしゃっていました。
本当に微笑ましい光景でしたが、その後、会議の手順や会議室の設営規範も定め、彼女はアフタヌーンティーをやめました。
人には得意なことと苦手なことがあります。無理して自分の能力以上のことをする必要はありませんし、人に譲ることに罪悪感を持つ必要もありません。誰もが自分の価値を発揮できる環境がベストなのですから。
人に迷惑をかけるのが怖くて、自分でできることなら、忙しいかどうか、得意かどうかにかかわらず、他人に口出しさせないという人がいますが、これは実は他人が輝く機会を奪っているのです。
神様は私たちに様々な特徴を与えてくださっているのです。
だから、自分が苦手なことがあったら、それを得意な人に任せる練習をする。神様は、私たちが異なる価値を持ち、より大きな成果を生み出すことができるように、異なる特性を与えてくださいました。ですから、自分が苦手なことがあったら、それを得意な人に譲る練習をしましょう。
助けを求めるための3つの要素を練習する
何かとても難しいことがあったとすると、大きな目標を持っていれば、必ず人の助けが必要になります。
依頼する際のポイントは3つあります。
●達成したい目標(目標)
●これはできるが、できない部分もある(自分の能力と不足部分)
●あなたにお願いしたいこと(具体的にどのような協力が必要か)
自分自身を例にすると、私の目標は、誰もが自分らしくできる社会を作ることです。
自分の考えを文章で表現できるようにし、文章作成のためのツールを提供することで、自己学習を通して自分のメッセージを正確に伝えるという目標も達成できるようにしたいと考えています。
協力を求めるときには、このように表現します。
●私は、誰もが文章で自分を表現できるプラットフォームを作りたいのです。
●自己学習によってライティングスキルを向上させるためのライティング練習ツールを提供したいのですが、私にはアイデアしかありません。オンラインツールの設計を手伝ってくれる方が必要です。
●プログラミングができる人が必要だし、ツールは定期的に手入れをする必要があるので、拡張性のあるシステムとして設計できたらいいなと思っています。
自分のニーズを構造的に明確に述べることで、相手が協力できるかどうかを評価することができ、協力の段階でコミュニケーション不足に陥ることも少なくなるでしょう。
(翻訳・李明月)
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