自然災害や人災が多発している現在、もし世界が終わってしまうような災害が発生し、他国に避難する選択肢があるとしたら、あなたはどこを選びますか?
英国の調査によると、このような災害が発生した場合、最も生存率の高い国は5カ国あり、南半球のニュージーランドがトップであることが明らかになりました。
今回の研究では、英国アングリア・ラスキン大学グローバル・サステイナビリティ研究所の研究者が、米国ノートルダム大学のデータを用いて、災害時に人々が避難するのに最適な5つの国(地域)を特定しました。
研究者が用いた基準は以下の通りです
(1)キャパシティ
現在の人口を維持するために、国にどれだけの農地があるのか?
一人一人に、平均して割り当てられる耕地が多ければ多いほどよい。
(2)孤立性
他の人口密集地からどのくらい離れているか?
不必要な大量移住を防ぐためにも、遠い方がよい。
(3)自給自足の程度
再生可能エネルギーを独自で生産できるか、製造能力はあるのか?
多ければ多いほどよい。
最も生存率の高い国は5カ国とは?
この結果によると、世界的な社会崩壊が起こった場合に、人々が生き延びるのに最適な国として、ニュージーランド、アイスランド、イギリス、オーストラリア、アイルランドの5カ国が挙げられています。 オーストラリアは、南東部にあるタスマニア島です。
研究者によると、5カ国とも大規模な都市圏があり、数百万人を維持する能力があるとのことです。
グローバル・サステイナビリティ研究所の教授であるアレッド・ジョーンズ氏は、ニュージーランドがリストに入っていることに驚きはないと述べています。 億万長者が「世界の終わり」に備えてニュージーランドの土地を買い占め、シェルターを建設しているという報道もあります。
本研究の結果は、7月21日に米国の科学誌「Sustainability」に掲載されました。
(翻訳 里見)
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