フィリピンのパラワン島の釣り人が、世界最大級の天然の真珠を釣り上げたのは約10年前のこと。彼はそのきれいな白い塊を「幸運グッズ」としてベッドの下に置いておいたそうだが、10年経ってその価値が明らかになり、釣った本人も驚いている。
彼の住む小屋が火事になり、その真珠は叔母に託された。「価値がわからない私たちが持っているより、もっと沢山の人に見てもらえるように公開したほうがいい」という叔母の提案で、2016年8月22日、この巨大天然真珠は一般公開された。
そのサイズは67cm×30cm、重さ34 kgほどで、これまで世界最大とされていた1934年にフィリピン人ダイバーによって発見された真珠の5倍以上の大きさ。価値はなんと1億円ほどだと言う。
真珠は通常牡蠣の中で作られるが、この真珠は貝がらの中で作られた非常に珍しいもの。これだけの大きさの真珠を作れる巨大な貝も珍しい。「でも、この真珠は10年間、甥っ子にとってはただの「幸運グッズ」だったの。
毎朝釣りに出かける前にその日の大漁を願ってこの真珠に触ってから出かけたそうよ」と叔母のアイリーン・シンシア・マギーアムラオさんはガーディアン紙の取材班に話した。10年間、ベッドの下にひっそりとしまわれていた幸運グッズは、魚どころか巨億の富をもたらした「真の幸運グッズ」だったというわけだ。
突然1億円が自分のものになった釣り人はこれからどんな人生の選択をするのか。それも興味深いが、観光局で働く叔母の願いはシンプルだ。「この真珠が、これからもたくさんの観光客をパラワン島に連れてきてくれることを願うわ」と話している。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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