グランドスラム(4大大会)の一つ、ウィンブルドンテニスが、7月3日(月)に開幕した。錦織圭選手(日清食品)は、3日、イタリアのM・チェッキナートを6-2、6-2、6-0、僅か72分でストレート勝利、2回戦に進んだ。
サーフェスは4大大会の中で唯一、球足が速く弾まないグラス(芝)コート。勝負どころでいかにうまくネットプレーを駆使できるかが勝負のポイントとなる。芝のコートでは強いサーブが特に威力を発揮するが、錦織は世界一とも評されるリターン力を武器に自身初の優勝を目指す。優勝に期待のかかる錦織圭選手に WOWOWがインタビューをした。
Q.ハレからここまでどのように時間を過ごしましたか。
錦織圭「練習を再開したのは、火曜とか水曜とかです。ゆっくりとやっていました。ハレで腰を痛めてしばらく動けなかったので、しっかり休んでだいぶ回復してきているので開幕までには間に合うと思います」
Q.ハレの臀部の怪我からのコンディションはいかがですか。
錦織「体はだいぶ良くなっています。1日、2日くらい前から身体はもとに戻ってきています。月曜から5セットやらないといけないのでその不安はちょっとありますけど体はだいぶ良くなってきています。昨日位からポイント練習を始めてよくなってきているので、不安は徐々になくなりつつあります」
Q.実戦部分への不安はありますか。
錦織「ほぼ治ってきているので、他所の不安はありますが、大丈夫だと思います」
Q.芝でのプレーに対してどういう印象ですか。
錦織「芝でプレーするのは楽しいですね。ストレスが溜まるときもありますし、うまく自分のプレーが噛み合わないときもグラス(芝)の場合は出てきますが、それでもプレーの仕方が最近はわかってきたし、どうプレーすればいいかというのが頭に入ってきたので。番狂わせが起きやすいコートではあるので、気を付けながら集中しながらプレーしないとセットを取られたりというのは簡単に起きるので、その辺をよりケアしながらやりたいです」
Q.ウィンブルドンは、一番最初に戦ったグランドスラムで、唯一ベスト8に残っていないグランドスラムですが。
錦織「ここでいい結果を残したいという気持ちは毎年あるので、その気持ちを常に持って、タイミングが合えば結果も出てくると思うので毎年チャレンジの精神をもってやりたいです」
Q.「チャレンジしたい」というのは8強にということですか。
錦織「そうですね。このウィンブルドンで結果を出したい気持ちは強いので。ここに来るとほかのグランドスラムよりセカンドウィークに行く自信がそこまでないので1試合ずつをしっかり戦っていくことがカギになると思います。あまり先を考えずになるべく挑戦者の気持ちで向かって行ければと思います」
Q.最終調整はどのようなことを意識して臨みますか。
錦織「なるべく実戦、ポイント練習で自分がしたいプレーを再確認してボールの感覚をしっかり体に入れておきたいと思います」
Q.今回は第9シードで、第8シード以内に入っていないのは2014年の全米以来ですが、気楽になったりしますか。
錦織「気楽になったりはしませんが、8シード以内にいたい気はありますね。8シードを外れるとちょっと不安だったりしますね。デルポトロがまだ30位以内にいたり他にそういう選手もたくさんいるし、ドローの運にもよってしまうので、なるべく確率的に優位に進めるためには8位以内には入っておかないといけないのでそこへのモチベーションはありますが・・・。9シードでも戦うしかないので、置かれた状況で頑張るしかないですね」
Q.芝でのリターンゲームが年々向上していますがどうしてだと思いますか。
錦織「一番苦労するのがリターンで、自分のいいところもリターンなのですが、芝だとサーブがなかなか跳ねなかったりスピードが増してきたりするので、それが生かせないのがつらいところではあるのですが、毎年徐々にタイミングがあってきているのかなとは思います」
Q.ゴルフの松山選手が見に来たいとおっしゃっていましたが、なにか連絡はとりましたか。
錦織「来てほしいですが、連絡先を聞くのを忘れたのでそれが悔やんでるんですよね。連絡の取りようがないので」
Q.ロジャー・フェデラーが錦織選手に必要なのは「勝者のメンタリティーだ」と言っていたのですが、どう思われますか。
錦織「嬉しいですね」
Q.メッセージをお願いします。
錦織「いよいよウィンブルドンが始まるのでぜひ皆さん応援よろしくお願いします」
世界の一流選手たちが熱い戦いをみせるウインブルドン大会。試合はWOWOWで16日(日)まで連日生中継する。錦織選手の活躍に期待したい。
(編集・柳あきら)
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