みにくいアヒルの子みたい

美しいムクドリへ 割れた卵から生還したひな

 みにくいアヒルの子が美しい白鳥へ―。スーザン・ヒックマン(Susan Hickman)さんが拾って育てたのは白鳥の子ではなく、フニャフニャしたムクドリひなでした。彼女はひなをキリンガー(Klinger)と名付け、大切に育てました。キリンガーの成長過程を記録した動画をご紹介しましょう。

 2014年6月、散歩していたヒックマンさんは、路上でムクドリのを見つけました。卵の殻は少し割れており、中を覗いてみると、なんと孵化したばかりのひなが。巣へ戻そうと思っても、どこにも見当たりません。ヒックマンさんは、そのひなを自宅に連れて帰ることにしました。

ヒックマンさん手作りのベッドで育つひな(スクリーンショット)

 生存率は低いと思いながらも、ヒックマンさんはベストを尽くしてひなを育てました。最初の数週間は1日24時間態勢で面倒を見なければなりません。20〜30分ごとにキリンガーに餌を与えました。彼は食欲旺盛で、エサを一度も欠かしません。キリンガーは日に日に成長し、毛並みも増え、やがて羽も生え始めました。そしてある日、彼はようやく目を開けました。

まだ目が開いていない(スクリーンショット)

 大きくなったキリンガーは自分で餌を食べるようになり、羽をパタパタして飛ぶ練習もしました。また、清潔好きな彼は水浴びが大好き。1日に何度も水浴びをして遊びます。

 人の手で飼育されたキリンガーは野生に戻ることはできません。ヒックマンさんは、キリンガーをペットとして大事に育てています。

立派なムクドリに成長(スクリーンショット)

 

(翻訳編集・豊山)