古代中国に、超常的な力で手を使わずに木材を運搬でき、山崩れを抑えて村人を救った人物がいました。彼の悩みは「皆が自分を気違いだと思っていること」でした。
南宋の時代に富裕な家族に生まれた濟公は、並外れた和尚でしたが、ぼろの袈裟とわらじを履き、風変わりな行動をするため、気違い扱いされました。しかし、慈悲心と超能力で、自分を避けていた者も含めて、多くの人々を救いました。
ある日、濟公は山が今にも崩れ掛かり、近くの町を押しつぶすことを予期し、村人に警告しました。しかし村人は、濟公の気がまたふれてしまったと笑い者にして相手にしません。村人を説得できない濟公は、通りかかった結婚の行列から花嫁を捕まえて肩に担ぎ、走り去ります。村をあげて皆が濟公を追うこととなり、すべての人が村から脱出したとき、山が崩れて村が押しつぶされます。
神韻では『悪を懲らしめる濟公』や『花嫁を連れ去る濟公』などで、和尚がふざけているかのように振る舞いながら、人を救っている姿を演じています。
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