【神韻ブログ】「一度の公演に400着」 艶やか衣装の舞台裏

劉 心怡 プリンシパル・ダンサー

【大紀元日本1月14日】今月末、7回目の神韻世界ツアー日本公演が東京と神戸で開催されます。舞台の上で息を呑む技をつぎつぎと披露し、心を揺さぶるストーリーをつぎつぎと編み出す芸術団のアーティストたちは自らのブログで、舞台上で見られない一面を見せてくれます。練習秘話や日常、世界の街角などを綴ったものをこの【神韻ブログ】コーナーでご紹介します。今日ご紹介するのは、神韻舞台に登場する衣装の製作現場の話です。

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神韻公演を観た後、誰もが忘れられないのが衣装だろう。「色使いが素晴らしいわ。そしてドレスも。あの絹の…」のように、今まで数えきれない方々が公演後に感想を述べてくれた。そこで皆さんを舞台裏へお連れし、このあでやかな衣装の製作現場を体験していただこうと思う。

一度の神韻公演で披露される衣装は400着以上もある。スケッチから裁断、縫製まで、およそ18,976.5時間かかっている。もちろん全てが手づくりで、手縫いの部分が多い。

研究とデザインの時間を除き、一着の衣装をつくるのには8~15時間かかる。衣装がダンス・テストに合格すればのことで、たいていさらに4~8時間をかけて細かい調整をする。

昨日、今年の公演で着る衣装の4回目の仮縫いがあった。仮縫いはどうも好きになれない。6人もの女性に取り囲まれて、あちらこちらを針やピンでつつかれるのは居心地が悪いものだ。だがそれが済むと、衣装は見事にフィットする 。

私が特に好きなのは細部の装飾なのだが、ほとんどの観客席から詳しくは見えないだろう。たいていの人は気づかないが、何千ものスパンコールやキラキラ輝くビーズがひとつずつ縫い込まれており、頭飾りの後ろ側にも手の込んだ装飾がほどこされている。

その上、独自にデザインされた衣装を身にまとうのはワクワクする。これらの衣装は遠い昔、遥か遠い場所、または天上で人々が着ていた服装の様式を忠実に再現しているが、同時に全く新しく、誰も見たことのないものでもある。

これらの衣装はどのようにデザインされるのだろうか? 神韻の衣装は、中国の伝統と多様な民族衣装にもとづき、それぞれの踊りの時代や場所から特定される。長年にわたる私のお気に入りは唐王朝の正服。大きな袖や流れるような長いスカート、絹のベルトが特徴だ。もしシンデレラが中国人だったら、このドレスを着るだろう。これを着たら誰でも優雅な気分になれる。

ここまでは動かないで立っている場合のことで、ドレスを着て踊るのは別問題だ。初めて衣装を身に着けてリハーサルをするときには、いつも予想外のことが起こる。舞台が実験室に変わるのだ。ここで初めて、小道具・衣装・頭飾り・40人のダンサー・化学物質X(つまり心配)が混ぜ合わされる。頭飾りにからまった袖(自分の袖とは限らない)をほどきながら優雅に見せたり、目にあたるような長いぶらぶらしたイヤリングを付けて回転するのは大変だ。

でも、心配はいらない。ツアーに旅立つ頃には全ての調整が終わっている。4カ月間も衣装を着けてリハーサルしたおかげで、公演は完璧になる。実際、先週のリハーサルで、長い絹のリボンに問題があるとわかった。いくつかは長さと重さのバランスに問題があり、何人かに絡みついてしまったのだ。次の日には調整に出したので、本番で披露するときには絡みつく心配はないだろう。

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中国伝統舞踊の復興を掲げる神韻芸術団を大紀元はサポートしています。

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