台湾で最高観客数を記録「神韻芸術団」 2012年ツアー幕開けへ

【大紀元日本12月15日】中国の伝統文化を復興を掲げる神韻藝術団の世界ツアーが、いよいよ幕を開ける。ニューヨークに本部を置き、海外の華人アーティストが加盟する同藝術団。今年初の台湾公演は満員御礼続きで、2011年度の国内芸術公演の観客動員数の暫定トップを記録した。

公演は中国各時代各民族の伝統舞踊や歌、古典楽器の演奏などが中心だ。頂点の芸術、一流の服装、古典音楽、輝かしい色彩、思わず息を呑む3Dバック映像、忠実に再現された中国古典舞踊、伝統文化の精神の内包、それに加えて芸術家たちの完璧な技、その高い評価は瞬く間に台湾社会に広がった。

去年、台湾の8つの都市で計44回公演され、

公演の祝賀にと、馬英九総統から送られた祝花(宋碧龍/大紀元)

観客動員数は5.6万人に達し、その多くは主流社会層だという。各界から絶賛の声が寄せられている。

「何故だか分からないが、とても嬉しい気持ちになり、非常に感動した。内心で最高の喜びを感じた」。台湾の最高行政機関・行政院の謝長廷元院長は観賞後、このように述べた。

公演初観賞の澎湖県の王幹発県長は、地元の人々を率いて飛行機で台北にやってきた。萬王が主に追随して世間に降りてきたという演目を観た王県長は興奮を抑えきれずに語った。「心のうちで言葉では言い尽くせない強い感動を覚えた。まるで自分がその中の1人だったと、タイムスリップしたかのよう」

6人の部下を連れて公演を観賞した雲林県の蘇治芬・県長は、「中国古典文化の美を思う存分に表現している。真に素晴らしい公演だった」と語った。

「すべてが一流。このような偉大な公演、芸術を極めたものを、これまで観たことがない」と台湾中央選挙委員会の元主任委員、台湾伝統基金会の黄石城・会長が目を潤ませながら語った。

台湾第10回国家文芸賞の文学類の受賞者、総統府国策顧問を務めていた著名作家・李喬氏は、「伝統の中国古典文化は中国共産党政権下で無残に破壊されたが、神韻は正統派の中華文化の美を生き生きと表現した」とし、「私は真の感動を覚えた」と語った。

台湾テレビの会長や、有力メディア・中央通信社の社長などを歴任した胡元輝氏は、神韻は中華文化の世界での伝播を推進していると評価した。

「私は4年続けて神韻の公演を観ました」と語ったのは米国の駐台湾政府代表機関(AIT)の外交官・康晟如氏だ。

2011年の台湾公演は41回の予定だったが、後に台北の国父記念館で3回の追加公演を行った。東日本大震災の影響で日本公演は中止となったため、一部の日本からの観客は団体旅行を組んで台湾で公演を観にいったという。

公演主催側によると、中国国内からの観客もいた。大陸から来た劉さんは観賞後、涙を堪えながら、感動を抑え切れなかった。「とても感動した。中国国内で公演されるのを待ち望んでいる」と語った。また同様に大陸から来た縁飛さん(仮名)は、「公演を観れてとても幸運。皆、機会があったらぜひ見逃さないでほしい。このチャンスはとても貴重」と話した。

神韻藝術団の2012年世界ツアーは12月16日、米国テキサス州のダラスで幕開けとなる。日本公演は来年2月中旬から、東京、名古屋、広島、大阪で行う予定。台湾では3月7日から台南地区からスタートする。

 (記者・唐浩、翻訳編集・叶子)