宇宙には人類以外の生命体が存在する?=英UFO専門家

【大紀元日本8月30日】イギリス公文書館(英ナショナル・アーカイブス)は今月初め、新たに5千ページを超えるUFO(未確認飛行物体)関連の資料を公開した。それを受けて、大紀元記者はイギリス国防省で20年以上の実績を持ち、UFOプロジェクトの責任者を務めたニック・ポープ(Nick Pope)氏を取材した。以下は、同氏へのインタビューからの抜粋である。

ポープ氏は、「UFOのデータが公開されるまで、UFOの現象はでっち上げだと思われていた。しかし、政府による情報公開を通して、UFOの存在は決して無視できない問題であると思われるようになった」と語る。

「ロンドン王立協会は2010年1月、宇宙人の存在に関する科学者会議を開催するように要請した。このことから、科学界のUFOに対する認識が変わってきたことが分かる。これまで科学界では、人類が宇宙で唯一の知恵を持つ生命体であると考えられてきたからだ」

しかし、長期にわたってUFOの研究に従事してきたポープ氏は、人類の他にも知的生命体がいることを確信している。「宇宙人による地球人誘拐事件はいずれも事実であり、もし宇宙人が地球に来ることがあるとすれば、私達(地球人)のことを研究しているのだろう」と主張する。

ポープ氏は、地球外生命体が何度も地球に来る背景として、人類の発展が宇宙人の興味を引いたことを指摘する。過去数十年間、人類はすさまじい発展を遂げてきた。スペースシャトルの発展、原子力爆弾の開発と使用などが、宇宙人の関心を引いたと見られる。しかし、宇宙人はさらに高い技術を有しているため、地球にやって来ることができるのだという。「一般的に、科学技術の高い生命体は、それに劣る生命体を発見しやすいと思われる。飛行物体で地球まで来られるのだから、少なくとも今の人類より技術が発展しているのだろう」とポープ氏は語った。

地球人誘拐を容認するかわりに、アメリカは高度な技術を宇宙人から伝授されたという噂もある。中でも有名なのは、1947年にアメリカ合衆国のニューメキシコ州ロズウェル付近で起きたUFO墜落事件。アメリカ政府が宇宙人と取引をしたという憶測が流れた。同事件についてポープ氏は、「UFOによる攻撃であるかどうか定かではない。しかし、国防と国家の安全問題にかかわるため、UFOの存在を考慮に入れざるを得なくなったの

UFOは実在するのか

は事実だ」と述べた。

イギリスでも、UFOと遭遇したという報告がある。1980年12月に起きたイギリスの「レンドレスシャム(Rendlesham)の森の事件」の報告によると、米空軍のパイロットが森に着陸したUFOと接触した時、ヒエログリフ(古代エジプトの文字の一種)のような形の符号が機体の表面で確認されたという。また、UFOが着陸した場所では、明らかに平均値を超える放射能が測定されたという。

また、ポープ氏は、同氏が担当した1993年3月の英コスフォード(Cosford)事件についても言及した。「これは、UFOがイギリス国内に6時間以上滞在し、主に2つの軍事基地の上空を通過した事件。三角形の飛行物体が最初にゆっくりと移動し、そして突然、考えられないほどのスピードで地平線の向こうに消えた。この事件の後、政府関係者もUFOの存在について厳粛に考えざるを得なくなった」とポープ氏は語った。

(記者・荣舒、翻訳編集・山本)