【大紀元日本8月3日】ブラジルの首都ブラジリアで開かれた第34回国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が、中国河南省・登封にある少林寺などの歴史建築群「天地の中」の世界遺産への登録を認定した。BBCが1日、伝えた。
報道によると、今回世界遺産への登録が決まったのは8カ所に集中している少林寺・長住院、塔林、初組庵、また東漢時代に建てられた中国最古の祭祀を行う建物・少室闕および啓母闕、さらに中国古代禮制建築物である中岳廟や、中国最古の天文台である観星台と周公測景台、中国で最初に儒教を公に伝えた崇陽書院など全部で11の古代建築。
世界遺産に登録された「中岳廟」(大紀元資料室)
中国古代の宇宙観では、「天と地の真ん中にある国」が中国で、その中心となったのが「鄭州・登封」一帯である。それゆえ、登封地区は中国古代で最も早く王朝が建てられ、中国文明発祥の地であると共に、文化の中心となった。
同歴史建築群の登録は昨年も申請したが、「追加資料を再審議する」にとどまっていた。
世界遺産に登録された中国の歴史的名所はこれで計39カ所になった。うち、文化遺産が28カ所で、自然遺産が7カ所、文化と自然を含む複合遺産が4カ所となっている。
(翻訳編集・豊山)
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