【大紀元日本5月10日】1871年5月10日、近代日本で最初の貨幣法「新貨条例」が制定された。これにより「両」に代わって「円」が日本の貨幣単位として正式採用された。
明治政府が全国統一通貨を作った背景には、当時、幕府貨幣やドル金貨などさまざまな貨幣が流通していたため、諸外国との貿易決済がスムーズにいかなかったことなどがあげられる。
新しい貨幣の呼び名に「円」が採用された理由は明らかになっていないが、日本銀行金融研究所によると、①形が変形しにくい円形になったから ②洋銀の中国の呼び方である「洋円」から「洋」をとって、「円」のみを残したから ③香港銀貨と同じ品位、同じ重量の銀貨を製造するので、香港銀貨の「壱圓」(洋円1個の意味)にちなんだ、などの仮説があるという。
(佐渡)
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