【大紀元日本2月1日】
幼稚園(1992~1994年) 中国人のお母さん
香港出身で、地元で中華料理屋を経営している家族の息子さんが娘の一学年上にいた。きりりとしたハンサムな中国人の男の子だった。まだ娘が幼稚園の時、いち早く制服をつけて小学校へ。小学1年生が出てくるのと同じ校庭でお迎えを待っていたら、他のお母さんたちが何か湧き立っている。かわいい中国系の男の子がピシッと制服を着こなしているのが、たまらないとのこと。日本人のお母さんたちが、金髪の男の子を見て「かわいー」とはしゃぐのと同じことか…。
この中国人の男の子の方が、ハーフの自分の娘よりも、私に近い顔をしている。あれ、息子だったっけ、私の子は?なんて思っていた矢先に、小学校1年の担任がニコニコして私のところにやってきて「あなたのお子さんは本当にしっかりやっていますよ」とコメントしてくれた。私がキョトンとしていたら、先生は間違いに気付いて、慌てて平謝り。
こんな状況から、この子のお母さんと仲良くなった。田舎ののんびりとした感覚が物足りない、教育ママの部分で気が投合した。「やっぱり東洋系は頭の切れが違うのよね」と完全に同胞扱いしてもらった。
日本人は半分別の血が入ると、よそ者扱いするが、中国人は半分中国系の血が入ると、同胞扱いするという話を以前に聞いたことがある。東洋系のほとんど存在しない田舎だから、同胞感が強くなるのは当然なのかもしれないが、細かいことにはこだわらない、中国人の包容力を感じた。
(続く)
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