【大紀元日本4月20日】韓国国立獣医科学検疫院は4月17日、中国産濃縮スープから、喘息治療剤のクレンブテロール(Clenbuterol)を検出したと公表した。同薬剤は心臓疾患を誘発する危険性がある。問題の濃縮スープ91トンが市場に出回り、360万人分に相当する。
韓国紙「朝鮮日報」によると、同国は本年、これまでに輸入した中国産の濃縮スープは726トンに達した。そのうち、正式な通関検査で喘息治療剤クレンブテロールを検出したとして、4トンは処分された。今月初め、検疫院は264トンの肉濃縮スープを検査した結果、そのうち、157トンからクレンブテロール(0.2から7.7ppb)を検出した。
報道によると、輸入された726トンのうち、すでに市場で流通しているのは計458トン。そのうちの42%について、同薬剤を含有するかどうか、韓国当局が確認できないでいる。
韓国検疫院の幹部は、「輸入企業の販売記録が不完全であるため、どの地区でどれほどの中国産濃縮スープが流通したのか、把握するのは至難である」と説明した。
今回の薬剤検出により、韓国の庶民食、例えば、牛スープや、豚骨スープ、インスタントラーメンなどの食品への消費者の不安が広がっている。
(翻訳編集・叶子)
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