【大紀元日本4月20日】神韻芸術団欧州巡回公演は4月19日、ドイツ・ミュンヘンのプリンツレーゲンテン劇場で最終公演を行い、欧州13カ国、18都市、45回の公演を無事終了した。満場の観客は熱い拍手で3回もカーテンコールを求めた。
最終公演では、演目『昇華する蓮』で、強制収容所で迫害を受けながらも、自らの身を挺して法輪功修煉者を守るヒロインの姿に観客の多くはは感動の涙を流した。また、修煉者親子を迫害から守る民衆とともに「真・善・忍」の旗を女の子が掲げ、幾多の修煉者が座禅する姿がバックスクリーンに映し出されると、感動はクライマックスに、拍手は途切れることはなかった。
ニュルンベルクで舞踊学校を経営するバーバラさんは、学校を開く前は、シュッツガルト国立劇場のダンサーだった。バーバラさんは、神韻芸術祭を「壮大な芸術作品」と評価し、舞踊家としての立場から見ても、神韻の舞踊の正確性と感動の演出能力は高いと絶賛した。
「舞踊、音楽、声楽、照明や背景幕の演出、すべて完璧です…とても良かった。とても印象深かったのは、舞踊の動作の正確さと情感あふれる演出です。これはもう壮大な芸術作品です」とバーバラさんは感想を語った。
感動の幕を下ろしたミュンヘン公演の舞台裏には、不正に対する正義と良知の勝利があった。公演を企画したトニカル社には、神韻公演を妨害しようとする駐ミュンヘン中国領事館からの嫌がらせが頻繁にあった。
同社のヘルマト・パウリ社長は、「彼ら(中国領事館職員)は、我々の会社の内部事にまで干渉してきた。恥知らずな行為だ」と怒りを露わにする。
同社のプロジェクト・マネージャーは、中国領事館の王彦敏副領事の強い要求で面談した。神韻公演のスポンサーの一人がドイツ法輪大法協会に所属しているから、公演をやめるように要求された。さらに王副領事は「もし、トニカル社が今回の神韻の公演の企画を取り下げないと、中国総領事館は全ての中国系の人に対して、今後トニカル社のあらゆるイベントに参加しないように呼びかけ、さらに国内のすべての部門に通報してトニカル社と業務提携しないようにさせる。それだけではなく、今後はさらなる報復の措置も含むブラックリストにトニカル社の名前を挙げる」と脅迫し、「このことは将来中国とドイツの両国関係にも影響が生じかねない」と述べたという。
それに対し、マネージャーは、欧州連合もドイツ議会も神韻芸術団公演を歓迎しているし、実際に鑑賞して、とても良い公演だと思ったと説明した。演目の中に法輪功の迫害に関するものがあるが、「非常に美しい芸術の形」で表現したもので、「完全に言論の自由と思想の自由の原則」に反しておらず、公演をやめる理由は何もないと王副領事に反論し、「何回相談しても、我々の立場に変わりはない」と王副領事にはっきり伝えたという。
神韻公演の共催する新唐人テレビ局ドイツ支部のスポークスマン周依園氏は、トニカル社の正義ある対応を「強権政治を恐れず、中国共産党政権の恥知らずな行為を世界中に暴露したのはとても価値のある行動だ」と高く評価した。
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