【大紀元日本8月28日】米科学者らがこのほど薄型の紙電池を開発し、注目を浴びている。サンプルとして作られた装置は、切手よりやや大きめのサイズで、切る、折り曲げるなどいろいろな形にすることができる。薄くて軽量な紙電池を、将来体内に埋め込むペース・メーカーのバッテリーなどに使用できるかどうか、専門家から期待されている。
米レンセラール科学技術専門学校の研究者らは、新聞紙やノートなどに使われているセルロースにカーボンナノチューブを貼り付け、電気エネルギーを蓄えられるようにした。この装置を動かすために必要な電解質は、人間の血液や汗、あるいは尿などから生じるという。研究者らは、環境にやさしく、有害な薬品を使わない紙電池が、人体埋め込み式医療機器などにも利用できる可能性があるとしている。
この研究の詳細は、8月13日に発行された「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載された。
(記者・坂本/田中総合報道)
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