ギリシャ南部で道路工事中、約3000年前のものとみられる貴重なミケーネ文明の墓が、金の聖杯など埋葬時のささげ物とともに出土した。同国文化省が16日に明らかにした。
考古学者は、地元の軍人の墓と考えられると指摘。その上で、単独の墓で青銅や金の刀、青銅製の剣先、ナイフ、つぼなど、これほどさまざまな物が入っていた出土例は初めてとしている。
墓の中から見つかった陶器は、紀元前1200年ごろにさかのぼるという。
文化省は声明で「内部にあったひざを抱えた格好の死体は骨がばらばらになっていたが、埋葬時のささげ物は非常に状態が良く貴重だ」とコメント。
ミケーネ文明は、紀元前1600―同1100年ごろにペロポネソス半島一帯で栄えた。
[アテネ 16日 ロイター]
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