【大紀元日本6月26日】英国版スター誕生番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(Britains Got Talent)」で、6歳の女児コニー・タルボット(Connie Talbot)ちゃんの歌声で、多くの人がコンテストの行方に注目した。人々はコニーちゃんが優勝すると見ていたが、6月17日の決戦で惜しくも、ポール・ポッツさん(36)に敗れた。身なりがみすぼらしく、風采も上がらないポッツさんは高く響き渡る美しい歌声で、さらに多くの観衆の票をゲットし、第1回英国天才勝ち抜きコンテストのチャンピョンの座を見事獲得した。
ポッツさんは決戦でプッチーニのオペラ「トゥーランドット」の中で歌われる「誰も寝てはならぬ」を熱唱し、完璧な歌声は人々に深い感銘を与えたことから、観衆投票において、これまでに最高支持率の200万票を獲得した。ポッツさんは、10万ポンド(約2470万円)の賞金と、レコード会社とのレコード契約を獲得し、英女王の前で歌うこともできる。
6月14日の中間選抜で「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(Time to say goodbye)」を歌い、同様に観客の絶大な支持を獲得し、順調に勝ち抜いた。
携帯電話販売員のポッツさんは、小さいときに劣等感を持っており、虐められた自分には歌を歌うことで悲しみを晴らしていたと語った。ポッツさんは「歌声がずっと私の親友で、自分は気持ちが沈んでいるときに、私の歌声はいつも支えてくれている」と語った。ポッツさんはコンテストの前に、取材に対して「自分はプロの歌手になりたいが…いつも自信がないのだ」と語った。
ポッツさんは、プロの歌手になりたいと語った
ポール・ポッツさんは1971年に英国ブルストアに生まれ、現在はサウス・ウェールズにに在住。1999年から2003年の間、一時オペラに出演したことがあった。しかし、2003年の交通事故で鎖骨が折れたため、アマチュアのオペラ歌手生涯にピリオドを打った。のち、ヨーロッパ最大手携帯電話卸会社のCarphone Warehouseに入社し、よい業績を残したという。
今回の歌声は、再び3人の審査員と、会場の2000人以上の観客から、嵐のような喝采を浴びた。女性審査員は「あなたの歌声で涙がこぼれた。私は先週亡くなった祖父の代わりに、あなたに1票を投じるわ」と絶賛した。
目立たなく、風采の上がらないポッツさんは、ステージに上がったときに、審査員たちも嫌な顔を表した。しかし、ポッツさんが3つ目のフレーズを歌いだしたときに、会場からは歓呼の声が上がった。恥ずかしそうで、おとなしいポッツさんが歌うときに、まるで別人のように光り輝くことは、誰も考えもしなかった。観客はポッツさんが完璧に美しい高い音階で曲を歌い終わらせたと同時に、歓声と共に立ち上がり拍手し続けた。
審査員はポッツさんの歌声を聞いてから、顔の表情も変わった
審査員たちは、ポッツさんが歌い終わってから、暫らく呆然としていた。毒舌で有名な審査員のサイモン・コーウェル氏までも感激し、「あなたはセールスマンと言ったけど、しかし、こんなに素晴らしく歌を歌いこなした。まったく予想外だ。あなたは本当に素晴らしい」と称えた。女性審査員は「私はこれからきらきらと輝くダイヤモンドが見えた」と賞賛した。
ビデオ:コンテストに優勝したポール・ポッツさん
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