【大紀元日本4月21日】毎日短時間の昼寝をすることで、疲労の軽減はもちろん、致命的な心臓病のリスクを減少させるということが、研究者によって分かった。
ハーバード大学医学部の ディミィトリオス・トリチョポロス ( Dr. Dimitrios Trichopoulos ) 氏と、ギリシアのアテネ医科大学アンドロニキ・ナスカ ( Androniki Naska Ph.D ) 氏が「Archives of Internal Medicine」 誌に発表した研究結果によると、普段短い昼寝をしている人々は、昼寝をしていない人々と比べて心臓病で死ぬ確率を3分の1ほど減少できるという。また、働いている男性だけを対象に統計を出すと、時々、または習慣として昼寝をする人々は、昼寝をしない人々より心臓病による死亡が3分の2ほど大幅に減少することが分かった。
この研究は、心臓病などの重い病気に罹っていない20~86歳のギリシア人2万4千人を対象に行なわれた。全対象者を昼寝をする人としない人の二つのグループに分け、6年間追跡調査をしたところ、その期間に死亡した792人のうち、心臓病で死亡したのは133人だった。
働いている男性の場合、週に少なくとも3回、毎回30分の昼寝をする人では、死亡率は37%低い。更に、働いている男性の場合は、短い昼寝をするだけで、しない人より心臓病で死亡する確率が64%ほど大幅に下がった。
アテネ医学院のナスカ教授(Dr Androniki Naska)は、「この研究結果からみれば、昼寝はストレス軽減に効果があるとともに、心臓病による死亡率を下げることにも効果がある」と主張している。
昼寝(シエスタ)の習慣は、地中海や中央アメリカなど世界各地で見られる。
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