デューイくんは生まれながらの農夫で羊飼いのようです。彼は羊たちをとても愛しています。だからこそ、新しく生まれた子羊たちを小屋に入れるCCTV映像が多くの人の心をつかんだのでしょう。
デューイくんはイギリスのシュロップシャーにある美しい丘陵の農場で、農業を営む家族と一緒に暮らしており、毎日小さな羊飼いのように働いています。
デューイくんが3歳の時、両親のポピー・アーチャーさん(27歳)とイワン・ボーウェンさん(29歳)は、彼が生まれたばかりの双子の子羊たちと接する姿に驚かされました。
映像では、デューイくんが状況を判断するために少しの間立ち止まりましたが、その後、全力で囲いの門を開ける様子が映っています。彼はその後、2匹の生まれたばかりの子羊をそっと抱きかかえ、母羊を中に導いてからゲートを閉めます。誇らしげな母親は、彼が「最高の敬意と配慮」を羊と子羊に示したと語っています。
「羊小屋のカメラにデューイの姿が映っていることに気づいたとき、それは本当に驚くべきことで、心温まる光景でした。彼が羊と接する姿がいかに自然であるかが分かりました」とアーチャーさんは言います。「彼は、羊たちを囲いに入れて一緒に安全に過ごし、絆を深めて家族になろうと思っていたのです」
「年齢や体力は関係なく、デューイはもう周りのものに対する思いやりと気を配ることができるようになったのです」
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次世代の農業者を育てる
現在4歳のデューイくんは、将来は両親のような羊飼いになりたいと言っています。
「デューイの未来は彼が望むものです」と母親は語り、息子が両親の跡を継いで農業を続けることを選ぶなら、「私と夫は非常に誇りに思うでしょう」と付け加えました。
「デューイは既に自然な農夫だと思います!」と彼女は言います。「デューイには家畜の世話をする方法が自然に備わっているのです。デューイはいつも父親を見て、羊の世話をする様子を真似したり、同じことをしたりしていました」
デューイくんは納屋で羊の世話をします。干し草と水を与え、寝床にはいつも新鮮な藁(わら)を敷きます。子羊の育児室に入って、母羊から十分に乳をもらえているか確認し、もし足りていなければ哺乳瓶で授乳します。
「仕事はたくさんありますが、デューイにとっては難しいことではありません。動物と接するのが彼のスタイルで、彼はこの仕事が好きなのを感じます」とアーチャーさんは言います。
デューイくんが安全に作業できるように、両親は家畜を尊重し理解することを教え続けてきました。
「動物の感情や動きを読み取る方法、常に慎重に接する方法を教えています。私たちはデューイから目を離さないようにしています」とアーチャーさんは言います。
ハードワーク
アーチャーさんは、イギリスの農家に生まれたことを非常に幸運に感じています。ボーウェンさんの家族はシュロップシャー州出身で、アーチャーさんはウスターシャー州出身です。彼女は10人兄弟で、6人の姉妹と4人の兄弟のうちの一人です。一族は何世代にもわたって羊や牛の飼育を続けてきました。
夫婦はボーウェンさんの家族農場で暮らし、羊を飼育しています。
「私たちは1400頭以上の羊を飼育しています。それに、10匹のコリー犬、鶏、豚もいます。これらはすべて農場の存続に貢献しています」
アーチャーさんとボーウェンさんは、農場を維持するために外でも仕事をしています。アーチャーさんはランドローバーのサービス部門を管理し、ボーウェンさんはプロの羊毛刈り請負業者として働いています。
「彼は幼い頃から毛刈りをしています。全国の農家のために年間最大3万頭の羊の毛を刈ることができます」と彼女は言います。
ボーウェンさんは羊の健康状態や未出生の子羊の問題を検出する資格を持つ羊の検査員でもあり、この仕事は移動が必要です。また、時間があれば、ボーウェンさんは父親と一緒にシュロップシャーの田舎で特注の石造りの家を建てる仕事もしています。
「子供たちは農業の未来です」
アーチャーさんは、彼女の小さな息子について「とても意志が強く、エネルギッシュで、いつも笑顔でユーモアのセンスが抜群な子」と表現しています。息子のデューイくんの動物に対する特別な親しみがどこから来たのかは明らかです。
「デューイは生まれた時から、ベビーカーや抱っこ紐に乗って羊小屋にいました。デューイが羊を愛していることはすぐにわかりました!」と母親は言います。
11か月で歩き始めたデューイくんは、家族の犬やモルモット、豚、羊、鶏と一緒に過ごすことが大好きでした。2022年には、デューイくんが特に「アナグマ顔のウェリシュマウンテンシープ」という品種を気に入っていることに気づいたアーチャーさんとボーウェンさんは、デューイくんのために19頭購入しました。
「デューイはとても興奮しました。私たちはデューイの羊を地元の農業ショーに連れて行って自慢する予定です」とアーチャーさんは話しました。
デューイくんの両親は、息子が子羊やその母親を世話する様子を何度も映像で見て、そのたびに誇りを感じています。映像をオンラインで共有したところ、寄せられた好意的な反応に感動しました。
「私たちは毎日たくさんの時間をかけて、全力を尽くして家畜の世話をしています。皆さんからの農業コミュニティへの支援を見て、本当に心強いです」と彼女は言いました。
「子供たちが農業の未来であることを人々に伝えたいのです」
(翻訳編集 華山律)
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