自然を撮影することに情熱を注ぐインドの写真家が、南インドのジャングルを旅した際に、幸運にも希少で美しい生物であるインドオオリスに出会い、素晴らしい写真や映像を次々と撮りました。
インド人写真家のカウシク・ビジャヤンさん42歳は、サウジアラビアの多国籍企業の財務部門で15年間働き、現在は故郷のケララ州に住んでいます。 幼い頃から写真を撮っていましたが、デジタル一眼レフカメラを購入し、より深く探求するようになったのは5年前のことでした。
ポートレートから風景まで、さまざまな被写体を試し、やがて野生動物の撮影が好きだと気づき、技術の向上に力を尽くしました。 もっといい写真を多く撮ろうと、自宅から約100kmの距離に生息する野生動物の美しい写真を撮りに行くこともありました。
ある日、ビジャヤンさんは妻の住むインドのパタナムティッタの森の近くで、色鮮やかなインドオオリス(マラバルオオリス)を偶然発見しました。
ビジャヤンさんが撮ったインド オオリスの写真はこちらから
インド固有の巨大なリスで、頭から尾までの長さは36インチ(約91cm)にもなり、森の枝を伝って20フィート(約6m)までジャンプすることができます。 黒、クリーム、褐色、錆色、深い赤紫色など、鮮やかで多彩な毛色が特徴で、リス界の虹色の鯉と呼ばれています。
ビジャヤンさんは、このオオリスに初めて出会ったとき、その驚くべき大きさと、長い尾を振ってジャングルの中を移動する愛らしい姿に驚かされました。
ビジャヤンさんは、真っ先にカメラを取り出し、彼らの行動、動作などの特性を戻ってから研究するために写真を数枚撮りました。
ビジャヤンさんは、その時のことをこのように語っています。
「 最大の難関は、動物を追跡すること、そして、撮影に最適な場所を探すことだった」
「私たちが入りにくい森の奥でしか見つけられないこともあったし、リスが木々の間を移動するスピードが速いので、撮影は困難を極めた」
しかし、最終的にはこれらの問題を解決できました。 巨大なインドオオリスをじっくり観察する中で、写真の腕が上がっただけでなく、この魅力的な動物についていくつか学ぶこともできたそうです。
普段は「冷静沈着」なリスが、危険を察知したときに、自然界の他のどの種よりも大きな声を出して警戒すること、彼らの主な食料が果実や厳選された若葉であることを知りました。
「リスがココナッツの実を丸ごと開けて、中の水を飲んでいる姿は、今でも忘れられません」とビジャヤンさんは言っています。
ビジャヤンさん本人だけではなく、彼が撮影した貴重なインドオオリスの写真を見た多くのネットユーザーも驚きました。
ビジャヤンさんは、SNSで公開した写真に寄せられた反響についてこのように話しています。
「私を含め、誰もがこの美しい自然の傑作、想像を絶する素晴らしい生物に畏敬の念を抱いている」
アマチュアからプロの動物写真家へと転身した彼は、サウジアラビアのサソリ、インド特有の鳥、アカハラダカ、ニルガイなど、多くの野生動物を撮影し、自身のInstagramやFacebookページで共有しています。
翻訳:里見雨禾
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