心臓の老化を早める4つの原因 突然死と心不全
心臓の老化とは、特定の部位に異常があるわけではなく、心臓の機能が低下し、外界への反応が鈍くなることです。例えば、60歳の人が1時間ゆっくり走ることができるのは、心臓にまだ十分な体力があるからですが、心臓の柔軟性が低下しているので、いきなり疾走することはできません。
一見すると、心臓の「老化」は主に高齢者が罹患する病気です。しかし、循環器専門医の劉中平氏は、現在、多くの患者が40代で心臓の老化が進んでいることを発見しました。そして彼らにはいくつかの共通の特徴があると述べています。
肥満
肥満の患者が最も多く、高血圧、高血中コレステロール、高血糖の患者がほとんどです。血圧が高い状態が長く続くと、心不全や心臓の老化を引き起こす可能性が高くなり、高血糖は、心臓の弾力性や微小血管の循環の悪化など、体の老化にもつながります。
乱れた生活習慣、夜間作業者
夜遅くまでゲームをしたり、ドラマを見たりと、生活習慣が乱れている若者や、 夜間に働く人の多くが当てはまります。
「夜間の仕事が多い人は、心臓の柔軟性が低いことが分かっています」と劉中平氏は言います。これらの患者は、心臓の機能は正常ですが、その機能が低下しており、心臓が老化していることを表しています。
過労
このカテゴリーの人は、不規則な生活に陥り、ひいては昼夜逆転も起こりやすいです。劉中平氏は、心臓の早期老化に悩む患者の多くは、過労や太り過ぎの状態にあるといいます。
悪い食習慣
塩分、油分、甘味の多い食事は、心臓への負担を増やすことが多いです。特に塩分を多く含む食品は心臓への負担が大きくなります。
中高年の突然死が時々ニュースになりますが、劉中平氏はこれが心臓の老化と関係していると考えています。このような突然死の原因は、基本的には過労や昼夜逆転など、その内容が先程あげた早期に心臓が老化する共通の特徴と一致します。これらの原因により、心臓の機能が低下し、不整脈や心臓の機能の異常な低下が起こりやすくなり、死に至ることもあるのです。
また、心臓の老化は、死亡率の高い病気である心不全を引き起こす可能性があります。
(つづく)
(翻訳:香原咲)
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