フロリダ沖に先史時代のメガロドンの歯が出現、最大15cmの大きさに

先史時代のサメメガロドン」のギザギザの歯は、最大で6インチ(約15cm)あることが知られています。アメリカ・フロリダ州で最近ダイビングをしたダイバーが、この長さを超える巨大な歯を発見して驚きました。

フロリダ出身のマイケル・ナスタシオさんは、レンタルボート会社「Black Gold Fossil Charters」のオーナーです。ベニスビーチで初めて、メガロドンの歯を偶然発見し、それ以来、メガロドンの歯を探すことが彼の趣味になっています。  

彼はダイバーの資格を取得し、より大きなサメの歯を求めてメキシコ湾に出発しました。何年もかけて何千個も見つけましたが、そのほとんどは壊れているか、6インチ以下です。

2021年10月、グループ・ダイビングの際、最後に海に入ったナスタシオさんは、偶然にも、6インチ以上はあろうかというメガロドンの歯を発見しました。

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「私は自分の目に入ったものが何なのかに気づいた」。彼は大紀元時報の取材に答え、「それを見たとき、6インチの長さだと知り、そして水中で叫び始めたんだ。私は、見つけた!やっと見つけた!」

その後、ナスタシオさんはたまらずFacebookで、「10年間、ベニスビーチで6インチのメガロドンの歯を探していたが、ついにやった。楽しい、今はまだ少し震えている」というキャプションを付けて、自分の化石を披露しました。 

彼はまず、水と酢の溶液とワイヤーブラシを使って、覆いかぶさった藻を非常に丁寧に掃除しました。
「普段は数分以内で掃除できるのですが、この歯は特殊なので、本当に時間をかけて、失敗しないように気を付けました」。
「クリーニングする前は、こんなに美しい歯になるとは思ってもいませんでした。でも、掃除をすればするほど、その美しさが浮かび上がってくるのです」。

ブリタニカ百科事典によると、メガロドンは、中新世初期(2303万年前に始まる)から鮮新世末(258万年前に終わる)にかけて生存していたと考えられています。

現在までにメガロドンザメの完全な骨格は見つかっていませんが、歯の化石の大きさから、体長は平均10.2メートル、長いもので17.9メートルに達していたと考えられています。研究者によると、先端から尾までの長さが25メートルにもなる個体もいたそうです。

このサメは体重が30〜65トン以上あり、体長と体重はメスがオスを上回り、現代のホホジロザメの3倍以上の大きさだったと思われます。

メガロドンは、マッコウクジライルカシャチの祖先を捕食した、史上最大の頂点捕食者である可能性があります。

ロンドンの自然史博物館によると、この巨大なサメがこれほど大きな獲物を食べるには、口を2.7〜3.4メートルも開けなければならず、大人2人を並べて簡単に飲み込むことができるそうです。

(翻訳・李明月)