アイルランドにいたラブラドールは、毎日同じイルカと遊んでいました。彼らがどうやって出会ったのか、陸にいる子犬が、海にいる生物の到来をどうやって「感知」するのか、誰も説明できません。
子犬とイルカ、陸地と海での出会い
アイルランドにあるドニゴール近郊の海辺の町トーリー島で、ラブラドールの「ベン」とバンドウイルカの「ドゥギー」が、毎朝一緒に泳ぐという話は瞬く間に広まり、アメリカのナショナル・ジオグラフィック・チャンネルでも撮影されました。
子犬の飼い主であるパット・ドゥーハンさんは、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルのインタビューを受けました。 パット・ドゥーハンさんはインタビューのなかで、愛犬のベンは普段はおとなしい番犬だが、常に警戒していると語っていました。 しかし、何となくドゥギーの気配を察知すると、ベンはすぐに首輪を外してもらい、慌てて埠頭へ走っていったのです。
その後、泳ぎが得意なベンは、海に入って疲れ果てるまで、ドゥギーと一緒に楽しく泳ぎました。
面白いことに、パットさんは、ベンが疲れて陸に上がりたいとき、ドゥギーが付き添ってくれることに気付きました。さらにパットさんが不思議に思ったのは、陸地にいる子犬はどのようにして「イルカの友達が来た」と感じて、イルカに会うために、桟橋に行くのかということです。
しかし、この犬とイルカの出会いには、もっと多くの物語があります。 ヴィンテージプリントや、パブのバーの備品を販売しているアイルランドの会社「Rare Irish Stuff」は、ベンとドゥギーが水遊びをしている動画をFacebookのページで公開し、説明文の中で2人の出会いを説明していました。
地元の住民によると、ドネガル沖で仲間のイルカの亡骸が打ち上げられた後、ドゥギーはその場所に留まったといいます。ドゥギーは海を探索するのが好きなベンと、運命的に出会いました。それ以来、2人は一緒に遊ぶようになったのです。
ドゥギーは、海で仲間のイルカと出会い、一時的に一緒に行動することもありますが、陸地の親友であるベンを忘れたことはありませんでした。
モザンビークには、ドゥギーとベンのほかにキラという犬がいます。キラは、イルカの群れと一緒になって、海を泳ぐのが好きなのだそうです。また、オランダの女性が撮影した、イルカが犬を助ける映像は、多くの人の心を動かし、今まで見られた中で最も美しい映像の1つとして称賛されています。
(翻訳・井田千景)
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