米国アラスカ州で発見された巨大な金塊がオークションにかけられることになった。この非常にまれな巨大な金塊はいくらで落札されるのだろうか。
アラスカでは、1896年の夏、クロンダイク川周辺で初めて金が発見されると、10万人以上の探鉱者がカナダ北西部に押し寄せた。
それから約100年後の1998年、探鉱者のバリー・クレイ氏がアラスカのスウィフト・クリーク鉱山の土手をブルドーザーで掘っていたところ、偶然にもソフトボールよりも大きな金塊を発見した。
クレイ氏は、この珍しい金塊をどうしようかと考えながら、安全のために木の横に埋めたという。その後、静かに街へ運び、最終的には個人のコレクターに直接売却した。
しかし、20年以上前にクレイ氏からこの金塊を購入したコレクターが、テキサス州ダラスのヘリテージ・オークションに出品することになった。
ヘリテージ・オークションによると、この「センテニアル金塊」と呼ばれる20ポンド(約9kg)は、アラスカで発見された金塊としては最大、西半球ではメキシコで発見された24ポンドの「コルテス・金塊」に次いで2番目の大きさだという。
(巨大金塊の全貌はこちらの動画から)
「このような希少な金の標本はこれまでオークションに出品されたことがなく、このようなサイズで高品質のものが、今後再び出品されることはないだろう」とキシック氏は述べている。
「世紀の金塊 の入札は67万5千ドル(約7800万円)で始まり、見積もりは80万ドル(約9200万円)から120万ドル(約1億4千万円)だろう」
キシック氏によると、このように直接発見された金塊の形の金は、溶けて形成された金よりも希少だ。
現在、250オンス(約7kg)以上の金塊は50個以下しか存在しない。この100年前の金塊の歴史的重要性は比類のないものだ。「金の大部分は純金だ。1オンスの金は、5カラットのダイヤモンドよりも希少価値があるんだ」とキシック氏は付け加えている。
(翻訳・里見雨禾)
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