寝室に宇宙人?北アイルランドでUFO目撃が急増

北アイルランド警察は2021年、未確認飛行物体(UFO)の目撃や、寝室に宇宙人がいると主張する人など、「説明のつかない目撃情報」の報告件数が大幅に増加したという。専門家によると、現在のコロナ禍では人々が家で過ごす時間が長くなっているため、奇妙な出来事に気づきやすくなっていることが原因ではないかとのことだ。

ガーディアン紙によると、北アイルランドでこのような事件が警察に報告されたのは、2020年の6件、2019年の4件から、2021年には合計8件にまで増加したそうだ。

2021年のそうした事件の大半は、UFOや宇宙人に関連するものだった。
例えば、
1月には、ダウンパトリック地区で宇宙船と光の点滅が目撃された。
5月には、マガベリー地区でヘリコプターの後ろに白い光が見え、スレミッシュ地区では奇妙な円盤状の物体が目撃された。
7月には、ニュータウンアビーの家のモニターに奇妙な映像が映し出され、セイントフィールドでは上空をドーム状の物体が8つの光を点滅させながら飛んでいるのが目撃された。
9月、リスバーンでは「寝室にエイリアンがいる」という報告があった。
10月には、強制入院させられた精神障害者が「宇宙人に誘拐された」と訴えた。
11月、空に異常に明るい光が見えるという通報が警察にあった。

北アイルランド警察は、これらの事例をまだ調査していないとしているが、英国防省でUFO目撃情報を調査してきた専門家ニック・ポープ氏は、目撃情報の増加は、コロナ期間に人々が家にいることが多く、これまで見過ごしていたものを見たためではないか、と考えているという。

ポープ氏は、近年、米国防総省がUFOレポートを公開したことは、当局がこの問題を真剣に受け止めていることを意味しており、人々が異常な目撃情報を報告しやすくなった可能性もあると述べた。
しかし、実際の事件は報告されているよりも多いだろうと考えているという。

(翻訳:里見雨禾)