名君の親孝行

周文王(ぶんおう)、姓は姫、諱は昌、中国史における模範的で道徳的な名君でした。また、周文王は周武王と周公旦の二人の父親で、非常に親孝行な人物でした。

歴史書によると、周文王がまだ皇太子の時に、毎日三回父に拝謁していました。

鶏が鳴くと同時に彼は起床し、父親の寝室に行き、侍従に父親の健康状態を尋ねました。侍従から「健康だ」と伝えられると、文王は非常に嬉しく感じました。彼は昼と夕刻も同じように訪れ、尋ねました。

父親の体調が思わしくないときは、侍従は必ず周文王に詳しく知らせました。文王はそれを聞くと心配で足元がすくみ、父が回復するまでその状態がずっと続いていました。

文王が父親に食べ物を送る際は、必ず事前に食べ物の温度や美味しさを確かめてから父親のところまで持って行きました。

父親が食べ終えた後、父親にどの料理が口に合うか、またご飯の量は適切かどうかを訪ね、料理人に父親の要求を細かく伝え、丁寧に調理するように指示しました。

周文王は毎日同じことを長い間続けていました。