殷商時代の古典[尚書 洪範]に長寿に関する記載として五福六極という言葉が記されている。
五福とは、「寿」(長寿であること)、「富」(経済的に余裕があること)、「庚寧」(心身ともに健康である事)、「修好徳」(善良な心をもつこと)、「考終命」(天寿をまっとうすること)の五つである。
この中の「寿」「庚寧」「考終命」は皆健康と関連している。このことは、古代以来、人間の最も重要な願いは長寿であることを物話っている。
この五福とは逆に六極(六つの災い)という言葉がある。六極とは、「凶短折」(短命)、「疾」(疾病)、「憂」(憂慮)、「貧」(貧乏)、「悪」(悪事)、「弱」(衰弱)などである。
その内、「短折」「疾」「憂」「弱」は皆健康と関係ある事柄である。
以上のことから、人間は古くから健康と長寿をいかに重要視しているかを物語っており、健康と長寿を得られないことは、最も大きい災いであると考えている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。